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「白神山地」 Q&A解説

読み:
しらかみさんち
英名:
Shirakami-Sanchi
  • Q: 白神山地の特徴は?
    白神山地にはどんな特徴があるのだろうか。

    A: 白神山地の最大の特徴は、人間活動の影響をほとんど受けていない世界最大級といわれるブナ林が広域に渡ってほぼ原生そのままの姿で残されていることである。ブナ林には、動物の餌となる植物が多く、他の森林に比較して豊富な動物が生息しているほか、水源涵養機能や地表侵食防止機能なども高いことであるが、その林内には、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめとする多種多様な植物群が共存し、それに依存する多くの動物群が育まれ、自然の生態系が保たれている。高緯度にも関わらず、ツキノワグマなどのほ乳類、クマゲラに代表される鳥類や昆虫類などの宝庫でもある。とくに世界遺産地域は最も良く原生状態が保たれており、極めて重要であると評価されている。

  • Q: 自然遺産とはどんなもの?
    白神山地が指定された世界遺産(自然遺産)とはどのようなものなのだろうか。

    A: 世界遺産とは、世界的に重要な文化、自然遺産を保護するため1972年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関:UNESCO)総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づくもので、締約国は自国の遺産を守るほか、締約国の拠出による「世界遺産基金」で途上国の貴重な遺産を保護している。文化遺産(顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など)、自然遺産(顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある動植物の生息・生息地などを含む地域)、複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産) の3種類があり、白神山地は自然遺産である。日本国内の自然遺産は他に、白神山地と同時に登録された屋久島と、2005年7月に登録された知床があり、2007年8月現在3カ所である。世界各地には、自然遺産は166カ所が登録されている(日本を含む)。

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