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「JIS規格」 詳細解説

JISとは、日本工業規格(Japanese Industrial Standards)の通称で、鉱工業製品の品質や安全性、互換性等の確保を図るために定められた国家規格。1949(昭和24)年に制定された工業標準化法に基づいて設置された「日本工業標準調査会」(JISC)による調査審議を経て制定される。

家電製品や文房具などの生活用品から、原子力のような高度なシステムといったあらゆる技術分野が対象になっており、A(土木及び建築)、B(一般機器)、C(電子機器及び電気機器)D(自動車)、K(化学)、S(日用品)、Z(その他=品質管理含む)など、19分野に分類される。制定されたJISは、2003年3月末現在で9086規格にのぼる。

JISはその内容によって、用語や記号、単位などの共通事項を規定した「基本規格」、性能試験や分析方法、作業標準などを規定した「方法規格」、製品の形状、寸法、材質、品質、性能や機能を規定した「製品規格」の3つに分類できる。

いわゆるJISマークとは、その製品がJIS が規定する品質等の適合条件に合致していることを証明するために表示されるもので、JISマークの認定を希望する企業や事業所は、主務大臣または主務大臣が認定した認定機関から認定を受ける必要がある。対象商品は2004年3月末現在で532品目が指定されている。

経済のグローバル化にともない、企業などのマーケット戦略において国際標準獲得の熾烈な競争が増大し、JISを戦略的に国際規格化していく体制の整備が求められている。また、多様化する製品やサービス、それに対する消費者の価値観の変化などに対応するため、ユニバーサルデザインやバリアフリーなど「高齢者・障害者への配慮」や「環境への配慮」を組み込んでいくことも課題になっている。

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