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「バイオマスエネルギー」 Q&A解説

読み:
ばいおますえねるぎー
英名:
Biomass Energy
  • Q: バイオマスの語源は?
    何がバイオマスの語源なのだろうか?

    A: バイオマスは、生物資源から得られる再生可能な循環型エネルギーであり、化石資源は除かれる。その語源は、生物(バイオ)の量(マス)。バイオマスは、無機物である水と二酸化炭素(CO2)から、太陽のエネルギーを使って、生物が光合成によって生成した有機物であり、木材、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸や糞尿、プランクトンなどさまざまな物質がある。私たちのライフサイクルの中で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源である。石油や石炭などの化石資源は、何億年もかけて蓄積されるが、一度使ってしまうと私たちのライフサイクルの中では再生不可能である。これに対し、再生可能なバイオマスエネルギーは「生きた燃料」ともいわれる。

  • Q: バイオマス利活用の現状は?
    バイオマスはどの程度利活用されているのだろうか?

    A: 日本のバイオマスの年間賦存量は、原油換算で4600万klである。これは、炭素量でみると、国内で生産されるプラスチックに含まれる全炭素量の約4.3倍に相当する。しかし、十分にバイオマスが認知されていないことや、広く薄く存在している、水分含有量が多いなど扱いづらい特性のために収集が困難である。また、効率の高い変換技術の開発が不十分であることなど問題が多く、その多くが焼却・埋立されているのが現状である。たとえば、食品廃棄物については、約2200万t発生していると推計されているが、肥料や飼料等に再生利用されているものは約20%で、残りの約80%は焼却・埋立処理されているものと推計される。また、紙の消費量は約3600万tで、そのうち半分以上がリサイクルされているが、残りの大半が焼却され、焼却施設の約7割では余熱利用されている。一方、サトウキビなどで作るバイオエタノールを原料に製造したETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)をガソリンに混ぜて使うための準備を、国や石油連盟、関係メーカーなどが進めている。

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