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「鉛水道管」 とは

読み:
なまりすいどうかん

飲み水などの生活用水は、浄水場から給水管(水道管)によって私たちのもとへ送られてくる。水道管にはかつて鉛製のものが使われていた。しかし、給水過程で管内に溶け出した鉛が、水を飲んだ人の体内に蓄積されて健康被害をもたらすことがわかり、使用が禁止された。現在はその代わりに塩化ビニル管などが使用されており、交換も進められているが、厚生労働省の調べによると鉛水道管は2006年度末時点で全国に総延長約9000kmも残っており、給水件数は約521万件に上る。内訳を見ると、引き込み管(公道に埋設された配水管と宅地とをつなぐ管)に使われているケースが最も多い。

同省は鉛に関する水道水質基準を0.05mg/Lから0.01mg/L以下に強化するとともに、鉛水道管の交換を進めて総延長を5年間で半減し、早い時点でゼロにする目標を掲げている。しかし、鉛水道管が残っている水道事業者のうち7割近くが、交換計画を策定していないのが現状だ。理由としては、負担主体を水道使用者にするか水道事業者にするかという問題や財政確などが大きい。なお、鉛水道管が使われている場合には、朝など最初に蛇口をひねった際にある程度水を流して、水道管の内部に溶出した鉛を排出することが各所で推奨されている。

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