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「発泡スチロール」 とは

読み:
はっぽうすちろーる
英名:
Expanded Polystyrene

ポリスチレン原料を、ブタンなどの発泡剤でふくらませたもの。製法や用途などの違いにより、1) 魚の箱や緩衝材などに使われるEPS、2)食品トレーなどに使われるPSP、3) 断熱建材などに使われるXPS――などの種類がある。発泡スチロールの多くは組成のほとんど(約98%)が空気からなり、軽くて丈夫なため、家電製品や日用品などさまざまな製品の包装材や緩衝材に用いられている。また、高い保温性や保冷性を生かして、生鮮品の保持や建築用の断熱材などにも使われている。

2000年に全面施行された容器包装リサイクル法では、発泡スチロールトレイは分別収集の対象となる特定容器包装に指定され、消費者は市町村が定める収集ルールに従って分別排出を行うことになっている。また、再商品化義務の対象でもある。ただし、容器包装と商品の間のつめ物に使われている場合は、使用や梱包などの状況によって引き取り対象になるものとならないものがあるので注意が必要だ。

一方、海岸に打ち上げられた漂着ゴミや海岸ゴミの中にも発泡スチロール製のものが多く混ざっていて、適正処理の妨げになっている。しかも海水中に含まれる塩分が付着することで、処理はいっそう難しくなる。こうした中、かんきつ類の皮に含まれるリモネンを溶解剤として、漂着ゴミの発泡スチロールを処理する技術が東北公益文科大学により開発され、環境省の「循環型社会地域支援事業」に選ばれた。

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