A: 「募金百貨店プロジェクト」とは、企業の本業に貢献する寄付付きの商品やサービスを、赤い羽根共同募金が一堂に集め、まるで百貨店のように紹介するプロジェクトだ。全国の共同募金が窓口となって実施している。登録企業は、寄付つき商品の売り上げに応じた金額を共同募金として寄付する。寄付金は、主に地域における社会的な課題の解決に活用される。たとえば、ALSOKグループの山口綜合警備保障(株)は、消火器の破損を防ぐための消火器回収時と、消火器の購入時に、いずれも1本につき10円を地元である山口県の福祉活動に、共同募金を通じて寄付するプロジェクトを実施している。
A: コーズマーケティングは、企業が、社会貢献に結びつくかたちで商品やサービスを提供するマーケティング手法だ。特定の商品を販売して得た利益の一部を社会的な課題の解決にかかる費用に充てるなど、自社の事業を社会に貢献し得る方法で行い、収益の確保と課題解決を両立する。一方のクラウドファンディングは、個人やNPO、ベンチャー企業などが考えた計画を実現するため、インターネットを使って、共感をもとに多くの人から資金を調達する方法だ。社会貢献を目的とする案件も多く存在するが、コーズマーケティングのようにソーシャルビジネスそのものではない。