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「CSV」 Q&A解説

読み:
しーえすぶい
英名:
Creating Shared Value
  • Q: CSVを実践している企業は?
    CSVを事業の柱に据えて実践している企業はあるのだろうか。

    A: 食品大手のネスレは早くからCSVに注目し、CSVを事業の柱に据えて独自の取り組みを行っている。CSVを基本戦略と事業運営に組み込み、会長やCEO、エグゼクティブボードのメンバーにはCSVを監督、管理する責務がある。2007 年には世界規模では初となる「共通価値の創造報告書」を発行し、最新のデータに合わせて隔年で発行を続けている。また、栄養、水資源農業・地域開発の3分野のうち1分野に特化した内容の報告書を発行している。

  • Q: CSVで何が変わるの?
    CSVに取り組むことで、ビジネスや社会はどのように変化していくのだろうか。

    A: CSVは、社会にとっての価値と企業にとっての価値を両立させて、企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決していくことを目指す新たな経営理念だ。CSRにも同じような考え方はあるが、株主と社会双方の利益を満たす価値を生み出すことを目指している点が、CSVの大きな特長だ。CSVをはじめとする戦略的CSRに取り組むことで、企業が本業で利益を出すことが社会的な課題の解決につながる。企業にとっては、やや社会貢献的な性格が強かった従来のCSRよりも積極的に社会的な責任を果たすことが可能となる。

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