A: ISO14001には、とくに強制力はなく、環境基準値や削減目標値などの環境負荷に対する要求もない。ISO14001規格が最終的に意図しているのは、体系化された仕組みを運用・改善することで、組織が自律的に環境への負荷を改善し、環境に貢献することなのである。
A: まずISO14001の認証を取得した企業は、環境に配慮した経営活動をしている企業として、社会的な評価を得ることができる。環境負荷を下げるために省エネルギーなどを進めることによって、コストの削減に結びつく場合も多い。また、目標設定−実行−確認−改善のサイクルで運営を進めることから、組織の管理機能が強化され、マネジメントの効率的・組織的運営につながるメリットもある。最近では取引の条件として、ISO14001の取得などを推奨する企業も登場している。