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「ISO」 詳細解説

英名:
International Organization for Standardization

ISOは、工業標準の策定を目的として1947年に設立された国際機関だ。各国の標準化機関の連合体であり、本部はスイスのジュネーブに置かれている。2009年末現在、162カ国が参加しており、日本からはJISC(日本工業標準調査会)が加盟している。また、その規格数は1万8000を超える。

戦後、世界は国際化が進み、輸出入や世界経済発展のためにも、工業製品の統一規格が求められ、ISOがその役割を担った。消費者になじみが深いものとしてはフィルムのISO感度がある。ISOは、電気と電子技術分野を除く全産業分野(鉱工業、農業、医薬品等)に関する国際規格の作成を行っている。電気と電子技術分野の規格化は、IEC(国際電気標準会議)が担っている。

ISOでは、物に関する国際規格だけでなく品質管理や品質保証に関する規格も定めており、ISO9000とISO14000の両シリーズがある。ISO 9000シリーズは、品質マネジメントシステムを構築し、顧客の視点に立った品質を確率することで「顧客満足」を得ることを目的にしている。一方、ISO14000シリーズは、企業などが自主的に環境マネジメントシステムを構築することで「環境保全及び汚染の予防」することを目的としている。ISO14000シリーズの中核となるISO14001は、環境目標を設定し、達成するための仕組みを導入し、運用することを要求している。

ISO14001の認証を取得するためには、まず企業自らが現状分析を行い、事業活動によってどのような環境負荷を与えているかを調査しなければならない。そして、自社の環境方針を策定し、環境負荷を軽減するための計画を立て(Plan)、実行(Do)し、その結果を点検(Check)したのちに、次のステップを目指して経営層による見直しを行う(Action)。このようなPDCAサイクルを確立し、環境マネジメントシステムを継続的に向上させ、環境に与える影響を減少させることをねらいとしている。

企業はこのISOの要求事項にのっとったマネジメントの仕組み(EMS)を構築し、審査登録機関による審査をクリアするとISO14001の認証が取得できる。

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