ボノロンは、巨木の森タスムンに住む森の戦士。オレンジ色でとても大きなボノロンは、正義感が強く、とても頼りになる9才の男の子です。
悲しんでいる人が巨木に涙を落とすと、根をつたってタスムンの森に届きます。巨木から涙のわけを聞いたボノロンは、地上にあらわれます。そして魔法は使わずに、困っている人の背中をそっと押してあげる…心優しいボノロンは寄り添うように、願いをかなえてくれるのです。
大地に広く深く根を張り、千年二千年と生きる巨木。
その根は地中でつながりあい、誰も知らない巨木の森につながります。その巨木の森がタスムン。そして、そこが森の戦士ボノロンのふるさとです。
ボノロンは魔法の力で世界につながる巨木の根を通って、巨木のほこらから現れます。
ボノロンのふるさとタスムンは巨木の森。
とっても大きな木に囲まれて育ったので、ボノロンも大きいのです。
でも、タスムンではボノロンも普通の大きさなのです。
ちゃんと、お父さんもお母さんもいますよ。
タスムンでは実はボノロンは9才。まだ、子供なのです。
でも、タスムンの1年は人間の世界では10年。タスムンでは時間がゆっくり流れるのです。だから、ボノロンは人間の世界では90才なのです。
巨木に話しかけてごらん。その声は巨木の根を通してタスムンの巨木に伝わります。そして、巨木はみんなのことをボノロンに話します。ボノロンは巨木と話ができるのです。だから、みんなが困ったときはボノロンが助けに来てくれるのです。