ビジネスサンゴ食害のオニヒトデ調査 吉野熊野国立公園拡張海域

  • AGARA 紀伊民報
サンゴ食害のオニヒトデ調査 吉野熊野国立公園拡張海域

 和歌山県のみなべ町から串本町にかけて吉野熊野国立公園が拡張されたのを受けて環境省は14日、海域の生態系保全を強化するため、田辺市沖の沖島周辺海域でサンゴを食害するオニヒトデなどの生息調査をした。16、17日には白浜町沖の四双島周辺海域でも同様に調査し、今後の駆除作業の検討材料などにする。

 新たに追加された海域にはさまざまなサンゴ類が生息する。沖島周辺のクシハダミドリイシや四双島周辺のニホンミドリイシなど、貴重な世界最北限域のテーブルサンゴ群集も見られる。天神崎周辺には絶滅が心配されている東アジア固有種のエダミドリイシが生息。そこは熱帯性魚類も豊富で優れた海中景観が形成され、ダイビングスポットとして人気が高い。魚の産卵や育成に欠かせない海域にもなっている。

 しかし、これまでにオニヒトデや巻き貝のシロレイシガイダマシなどによるサンゴの食害が確認されている。地元のダイビングショップが中心になってボランティアで生息調査や駆除を行ってきたが、適正な生息密度になっていない。そこで、環境省はマリンワーカー事業(国立公園の適正海域管理推進事業)の一つとしてサンゴの保護に乗り出すことにした。

 14日は、これら海域に詳しい団体に依頼してダイバー3人が2カ所で調査した。現場海域で100メートルのロープを張って、それを起点に左右3メートルずつを調べた。

 四双島も含め、調査結果は近くまとめられる。田辺自然保護官事務所の岩野公美保護官は「世界最北限域のテーブルサンゴ群集は、吉野熊野国立公園の重要な資質の一つ。オニヒトデ駆除も含めて今後の保全についてしっかり検討したい」と話している。

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