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海野和男のデジタル昆虫記

フォトキナで発表されたパナソニックの新製品について主にGH5について

フォトキナで発表されたパナソニックの新製品について主にGH5について
2016年09月24日

 フォトキナに先立って、パナソニック(Lumix)は国内のプレス向けに今月14日にフォトキナで発表する新製品の紹介をした。ぼくも招待されたので、当日会場にいった。パナソニックのカメラはマイクロフォーサーズマウントのミラーレスと1インチのコンパクトデジカメだ。
 プロが最も注目するのはGH5 。特に映像作家には世界中で支持を得ているシリーズだ。同じマイクロフォーサーズでもオリンパスのフラッグシップ機が写真に重点を置くのに対し、パナソニックは、どちらかと言えば動画に重点を置いている。勿論オリンパスも4K動画対応になったが、パナソニックGH5は写真では6k写真という新しいジャンルを切り開いている。
 GH4はビデオ的な撮り方をして、そこから4kフォトの書きだしができたが、今度は6k。6kというと、約1800万画素である。プリキャプチャーで思ったシーンを1800万画素で書き出せるというのはすごいことだと思う。秒30コマの連写が無制限にできるようなものである。ただしGH4の4Kでは無制限だったが、6kの場合はまだスペックは不明。オリンパスのEM-1 Mk2のプリキャプチャー(プロキャプチャーモード)は秒60コマだが、60コマまでの制限があるようだ。6k動画は見送られた様だが、4k動画は初の60pになる。写真と動画がシームレスに繋がってきている。
 他に発表されたのはG8。これは現在のGH4並の機能を持つ。さらに電磁式シャッターで、シャッター開閉のショックを和らげブレを防いでいる。価格は新製品と言うこともあって、現在のGH4のボディーの実売価格よりやや高い105000円程度が最安値。
 ぼくが注目したのはLX10、(国内ではLX9と呼ぶ)という1インチセンサーを搭載したコンパクト機。F1.4 のレンズを搭載し、リング式の絞り環を持つ.仕上げが良く、たいへんおしゃれなたカメラだった。
 こんな洒落たカメラのくせに、3cmまでマクロが効き。フォーカス合成という深度合成の様なモードもある。室内で高精細な深度合成写真には向かないが、野外では逆に使いやすそうであった。価格も85000円程度と性能のわりには安価だと思う。ポケットに入れておきたいなと思うカメラである。でもフイールドで使うのはもったいないと思わせる上質な仕上げだ。今まで見たパナのカメラで、かなりデザインがいい方だ。
 FZ2000は国内ではFZH1というらしい1インチセンサー搭載の高倍率大型コンデジ。換算24-480mm20倍ズーム搭載で、一台でなんでも撮りたい人向けだ。この機種もフォーカス合成や4kフォトは勿論搭載している。価格は高めで最安値で15万5千円ほど。
 LX9やFZH1は国内海外で呼び名が異なるのはいかがなものかと思う。キャノンなど他メーカーも同じように呼び名が異なる機種があったと思うが、LX という名で、9と10が同じというのはちょと解せない。日本に買い物に来た人が戸惑うのではと思う。それとも国内仕上げにはメニューに英語がないのかな?(実際そういうモデルも過去にあった)
 他にフォトキナではLEICAブランドのDG Vario-Elmarit 2.8-4レンズシリーズの交換レンズ12-60mm、8-18mm、50-200mmも開発がアナウンスされていた。
 本来ならそろそろ出てくるはずだったGH5が開発発表に留まったのは、熊本地震の影響であろう。GH5のセンサーは自社製造の噂もあるが、熊本にはソニーセンサー工場以外にも様々なカメラ部品の工場がある様で、小さな部品一つかけてもカメラはできないわけで、パナやオリンパス以外にもその影響が出てきているらしい。

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