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海野和男のデジタル昆虫記

尾園君の素晴らしいトンボの本

尾園君の素晴らしいトンボの本
2016年07月27日

尾園暁君からぜんぶわかる!トンボという本をだいぶ前に頂いた。マレーシアに行っていたことなどもあり,紹介が遅れてしまった。全部わかるかどうかはともかくとして大変良い本だ。
その前に尾園暁君のことを書いておこう。1976年生まれ。ということは今年40才。気鋭の昆虫写真家である。今、日本のプロの昆虫写真家で,最も多くフイールドへ出て,どん欲に写真を撮っているのが尾園君だ。湘南むし日記を見れば、恐らく年間の撮影日数は250日を超えるのではないかと思う。昆虫の多い場所に住んでいるわけではないから、これだけ撮影するのはたいへんなことだ。ぼくはだいぶ活動は鈍っているが,数えたら去年の8月から今日まで180日であった。ぼくも決して少ない方ではないが、写真を撮る以外の仕事や、SSPの会務、会議や写真の審査などもあるので、とても250日は不可能だ。
 ぼくがチョウが好きなように,尾園君はトンボが好きだ。飛びまわっている蜻蛉の行動を写真に撮るのが仕事であり,趣味でもあるというところはちょっとぼくと似ているかもしれない。
 日記もほぼ毎日、facebookやツイッターまでやっているから恐れ入るバイタリティーだ。彼の活動は彼のfacebookページを見ると日記へのリンクもあるから良いだろう。金魚にも凝っていてそのブログも別に持っているようだ。
 そんなふうに忙しいから、人付き合いはあまり良くないかもしれないし、このごろはあまりSSPの映像委員会にもご無沙汰で,湊さんがこぼしている。まあ、40になったから,そろそろ少しSSPも手伝って欲しいなとも思う。そういえばぼくもSSPに深く関わるようになったのは44のころに理事に指名されてからだ。
 さて肝心のトンボの本を紹介しよう。トンボとなっているが、これはオニヤンマの写真集的な本だ。闘うオニヤンマなど、今まで写真に撮れなかったいかにも尾園君らしいという写真がたくさんある。
まえがきを読むと、4Kフォトなども多用したようだ。最新技術を駆使して、それにトンボにあわせた動きで撮影する。どんな風に撮影しているかが、ぼくにはよくわかる。多分知らない人が見たら、いったい何を追いかけているのだろうといった撮影風景が眼に浮かぶ。子どもの本なので,写真集的な写真以外にオニヤンマの一生や他のトンボのことも出ている。トンボのことを知りたい大人にちょうど良い。日本のトンボの1/3ぐらいの種類が綺麗な写真で紹介されている。68ページA4変形、2160円は高くはないと思う。

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