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海野和男のデジタル昆虫記

望遠ズームの画角は近接撮影では広くなってしまう

望遠ズームの画角は近接撮影では広くなってしまう
2016年06月15日

 おかしいな、大きく写したいから望遠ズームを使うのだけれど、思ったほど大きく写らないという方はおられないだろうか。
 実は望遠ズームの画角は近接撮影では広くなってしまうのだ。言い換えれば近接撮影では例えば300mmの焦点距離が、もっと短くなってしまうのだ。それぞれカメラの撮像素子のサイズが異なるから、検証にはぼくの持っているレンズ交換式のボディーで一番、撮像素子の小さいマイクロフォーサーズに全てのレンズを装着することにした。幸いマイクロフォーサーズ用のマウントアダプター数が多く、ほぼ全てのレンズを装着できるのだ。
 手持ちのレンズと借りたレンズを全て300mmにセットしマウントアダプターでE-M1に付けて確かめてみた。チョウの近接撮影では1.5m~2mぐらいで撮ることが多いから、1.5mに統一し、三脚を付けて同じ花を撮影してみた。
 単焦点のnikkor300mmPFとM.zuiko.digital 300mmF4はほぼ同じ大きさに写った。これが標準の300mmの画角ということになるだろう。LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmとEF100-400mm IS IIはやや小さくしか写らない。面白いのは両者ともにほぼ同じ大きさに写ったことだ。
 高倍率ズームは惨憺たるものでAF-S Nikkor 28~300mmは1.5mではずいぶん小さくしか写らない恐らく実質の焦点距離は150mm程度になってしまう。このレンズはもっと寄れてそこでは大きく写るが、実質画角はさらに広くなってしまう
 不思議なのはnikkorの70~300という、以前気に入っていたレンズが、単焦点のnikkor300mmより少し大きく写ることだ。本当の300mmの画角とは?と考えてしまう。
 実際には純正ボディーに付ければフルサイズやAPSCのカメラでは、写真よりずっと小さくしか写らない。

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