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海野和男のデジタル昆虫記

1969年のランカゥイ島

1969年のランカゥイ島
2015年04月14日

 探し物があって,古い写真を見ていたら,1969年のランカゥイ島の地図を写した写真と,当時最もたくさんチョウを捕まえた場所の写真がでてきた。
 当時のランカウィ島は今よりずっと林が多く,北岸一帯は素晴らしい環境の場所だった。海沿いに森林が発達していて、林の中の小道が続き、その先を左に曲がってしばらく行ったところに村があった。今の地図で見るとTeluk Ewaという村のようだ。道は自転車が通る道であったが、荷車も通れたので,車があればそこまで行くことも可能であった(当時は車はランカウィ島全体で何十台もなかっただろう。乗用車は10台以下だったかもしれないというような辺鄙なところだった。
 この写真の村の民家の横に白い花の咲く木があって、そこにチョウが群れるのである。それこそランカウィ島で記録のあったアゲハをほぼ全て採集した。ほかでは見られなかったアリスティウスタイマイが道を次々と飛んでくるし,民家の庭にあった白い小さな花には、ラマケウスのメスやエンペドバナタイマイのメスが次々とやってくるという,夢のような場所だった、珍しいといわれるタイマイ類のメスを全て捕らえたのもついこの間のような気がするが、もう46年も前の3月のことだった。

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