何時間おきに塗り直すべき? 日焼け止めの使い方のポイント

  • 2025年5月14日
  • ウェザーニューズ

2025/05/14 05:02 ウェザーニュース

5月に入って強い日差しが降り注ぐ日も増えてきました。この時季は、うっかり日焼けにも注意が必要です。

ウェザーニュースで「今年もう日焼け止めを塗っていますか?」というアンケート調査を実施したところ、男性は「年中塗っている」2%、「もう塗っている」が10%だったのに対し、女性はそれぞれ34%、32%とすでに多くの人が紫外線対策を始めています。

そこで、おさらいしておきたいのが日焼け止めの使い方。実は正しく使えていない人が少なくないといいます。

ポイントは塗り方だけでなく、塗り直しにもあるといいます。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に詳しく教えていただきます。

塗りっぱなしではダメな理由?

紫外線対策、きちんとできているでしょうか。

「地上に降り注ぐ紫外線量が最も強くなるのは7〜8月ですが、5〜6月も1年のなかで真夏に次いで多く、決して油断してよいわけではありません」(野村先生)

「5〜6月は、紫外線のうちA波(UV-A)がより多く到達するとされています。UV-Aは、真夏に多くなるUV-Bよりもエネルギーは弱めですが、シワやたるみの原因になります。

また、窓ガラスを通り抜けてしまうので、建物内でもUVカット機能のない窓ガラスの側などでは、うっかり日焼けしてしまう元となりかねません」(野村先生)

毎日の紫外線対策として、日焼け止めは欠かせません。ただ、日焼け止めの使い方によっては、十分に肌が守られていないかもしれません。野村先生が特に注意喚起したいのが、“塗り直し”についてだといいます。

「朝、日焼け止めを適切に塗ったとしても、効果が1日キープされるかというと難しいのです。時間とともに皮脂や汗、こすれによって部分的に落ちてムラになってしまうことがあるからです。これは、高SPF・高PAの日焼け止めでも同じです。

日焼け止めの効果を十分に得るためには、2〜3時間おきの塗り直しが必要です。汗をかいたり汗を拭くことの多いシチュエーションなら、よりこまめに塗り直すようにしましょう」(野村先生)

塗るときのポイント

日焼け止めを正しく使うには、まずきちんと塗る必要があります。

「日焼け止めは、適量を均一に塗る必要があります。説明書にある『使用量』が多めだと感じることもあるようですが、少量では塗り残しやムラできやすく効果が十分に発揮されません。

肌は滑らかなようで、細かな凸凹やしわなどがあり、ムラになりやすい形状なので、ていねいに塗りましょう。最初に薄く塗ってから、2度塗りするとムラになりにくく、適量を塗ることができます。

襟足、耳の後ろ、肩のあたり、肩から腕にかけては、塗り残しやすい部位なので、しっかり塗りましょう」(野村先生)

塗り直しのポイント

日焼け止めを塗って時間が経ったら、塗り直しが必要です。

「2〜3時間おきに塗り直します。汗をかいたり、水に濡れたり、タオルで拭いたときなどは、その都度塗り直しが必要です。特に、顔のTゾーンや頬は、皮脂で崩れたり気づかぬうちにこすってしまったりして、日焼け止めが落ちやすい部位です。手の甲も手洗いなどで落ちやすいですね。

塗り直すときは、まずティッシュなどで塗り直す部分の表面を抑えて、メイクや皮脂、汗や汚れなど軽く拭き取ります。前述のようにていねいに日焼け止めを塗ったら、お顔の場合はその上からファンデーションやパウダーを軽く重ねて整えます。

手軽に直したいときは、スプレータイプやパウダータイプを使ってもいいでしょう」(野村先生)

夏に向け日増しに紫外線が強くなっていくので、日焼け止めを適切に使って肌の健康を守るようにしましょう。


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