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【昭和の実話】「恥ずかしくて惨めで消えてしまいたい」傘を買ってと言えなかった養女は学校でもいじめられ…【作者に聞いた】

  • 2025年6月13日
  • Walkerplus

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagram(@yuppe2)で、エッセイ漫画を描いている漫画家のゆっぺさん。なかでも、2021年12月から執筆してきた『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』は完結後、電子書籍が発売。読者からは「どんな境遇にいようとも、人のせいにしない自分の責任というキヨさんの生き方に、とても感銘を受けました」「おばあちゃんの言葉が凄く刺さりました」「日本一幸せなおばあちゃんと言えるキヨさんの人柄に、感銘を受けた」など感動の声が続出している。

そんな話題の『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』の作者であるゆっぺさんに話を聞いた。

「実母は雨の日には必ず迎えに来てくれたのに」養女に出された少女は養母から傘を買ってもらえず…
「実母は雨の日には必ず迎えに来てくれたのに」養女に出された少女は養母から傘を買ってもらえず…


本作では、ゆっぺさんの祖母“キヨさん”の幼少期からの実話が描かれている。ある日突然父を亡くしたキヨのもとへやってきた叔父が連れて行ったのは、叔父と叔母の住む家だった。家が貧しかったことや、叔母がキヨの父の妹だったことから、キヨは2人の養子となったのだ。最初はたくさんご飯が食べられるこの家を喜んでいたが、徐々に叔母(養母)からの家庭内いじめがエスカレート。さらに学校でもいじめられるようになり…。
養女になり転校先の学校でキヨは傘を持ってないことで仲間はずれにされる
養女になり転校先の学校でキヨは傘を持ってないことで仲間はずれにされる

惨めな気持ちになりながらも、耐えるしかなかったキヨだったが…
惨めな気持ちになりながらも、耐えるしかなかったキヨだったが…

キヨをかばってくれる友達が!
キヨをかばってくれる友達が!

優しい友達からの恩について、キヨさんは今でも忘れてないという
優しい友達からの恩について、キヨさんは今でも忘れてないという


■作者のゆっぺさんに話を聞いた
ゆっぺさんに『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』について話を伺った。

――養母宅で、傘を買ってと言い出せなかった描写があります。遠慮などもあり言い出せなかったのかなと思うのですが、逆に決して貧しそうではなかった養母は傘など、必要なものを買い与えようとはしなかったのでしょうか。

キヨが言うには、気の利かない人なので学校で傘が必要だということにも気づかなかったのではないかと。買ってほしいと言えないキヨは、消しゴムも消しカスを集めて再利用し、ノートも消しゴムで消しては繰り返し使っていたそうです。

――傘を持ってないことで仲間はずれにされたキヨさんを助けてくれた女の子とは、成長して再会する運命的な出来事が作中で描かれていますよね。この少女について、キヨさんは何かお話されていましたか?

キヨは、もう80年以上前の出来事なのに、今も鮮明に覚えているようでした。仲間はずれから救ってくれただけでなく、遠い出稼ぎの地でも心の支えになってくれたそうです。出稼ぎから戻ってきてからは会うことはなかったそうですが、もし近くにいたら親友になっていたでしょうね。

――最後に、ゆっぺさんについて質問です!ゆっぺさんが漫画を描く際に、「これは絶対必要」という7つ道具的なものはありますか?

描く前に、コーヒーは必ず用意します。本当は甘いお菓子も用意したいところですが...。集中したいときは、YouTubeで「集中できる音楽」を流したりしてます(笑)。


実母に捨てられ、家庭内や学校でのいじめに耐え…と、過酷な人生を歩んできたキヨさん。どんな状況下でも常に前向きだった彼女の生き方に、感銘を受ける人は多いはず。まだの人は『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』をぜひ読んでみて。

取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)

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