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タワマンに階層ヒエラルキーがある!?転勤ママが思わず地雷を踏んだ、最上階のボスママに嫌われた理由【作者にインタビュー】

  • 2023年6月5日
  • Walkerplus

街全体を見渡せる眺望などステータス感溢れるタワマン。転勤とともに憧れのタワマンに引っ越してきた、渕上家。息子の悠真が近所の野球チームに所属すると、一気にエースになった。それをよく思わないのが、最上階に住むボスママの恵。エースの座を奪われたことで、渕上家に風当たりが強い。なかなか都会に馴染めない渕上家だったが、同じマンションの住人と関わることでさまざまな問題にぶつかる、グラハム子(@gura_hamuco)さんの新刊「タワマンに住んで後悔してる」を紹介する。


■同じ野球チームに所属するママたちの集いに参加すると、マウントの取り合いだった!?
九州から転勤してきた渕上家。野球を息子に続けさせたいと、近隣のチームに所属した。そこで、同じマンションに住むママと知り合いになり、低・中・高それぞれ居住階によって、ステータスが違うことを浮き彫りにされる。

低層6階に住む渕上家は、中層26階に住む瀧本家、ニューヨーク帰りで高層42階に住む堀家と交流を深めていく。42階に住む堀家のフロアは遮るものがなく、都心を一望できる素晴らしい眺望。そこで語られる夫の勤務先、子供の私立受験についてーー。地方暮らしでは知ることのなかった家族同士のマウントの取り合いに渕上家も少しずつ触発され、息子を通塾させることにした。そんな都心のタワマンで起こる、3家族の虚栄と内情が見どころだ。

ーー今回の作品「タワマンに住んで後悔してる」は、セミフィクションのお話と伺いました。原作ベースですが、グラハム子さんはどの段階から携わったのでしょうか?

私は原作が出来上がってから、漫画を描き始めました。なので漫画担当兼、最初の読者という感じです。原作者の方とお話もしました。私は東京に住んだことがないのですが、東京出身のママ友が何人かいて、その方たちにそれぞれお話を聞いたり。東京と地方って同じ日本なのに、結構価値観が違うんですよね。今回、新たな世界を知れました。

ーー原作を読んで、漫画に生かしたポイントを教えてください。

ほとんど原作のままです。ただ、主人公が子持ちの主婦で私と同じ立場で、原作者さんも「主婦の世界はグラハム子さんの方がわかると思うので…」とおっしゃってくれて、漫画ではより子持ち主婦っぽくなったと思います。ママたちの会話や仕事と母業の葛藤、子どもの教育への悩みなどは私の日常でもあるので、自然に情景が浮かんで描けました。

ーータワマンに住むことが憧れだったのに、居住階の低層から高層でランクが違うというヒエラルキーが存在している…プロローグの段階で、すでに怖さを感じました。

本当ですよね…せっかく買ったお家なのに。家に帰っても心が休まらないのは辛いです。でもその分、家以外の場所だったら「タワマンに住んでいる」という優越感が持てるのかもしれません。私ももし知人が東京のタワマンに住んでいるなんて聞いたら、何階だろうが凄い!って思いますもん。例えヒエラルキーがあって多少辛くても、タワマンに住むことを選ぶ人が多くいるのはわかる気がします。

ーー本作の見どころをお願いします。

タイトルを見ると一見、自分とは縁遠い話…?セレブたちのドロドロ嫉妬劇…?と思うかもしれませんが、本作の見どころはそこではないと思っています。本作に出てくる3家族それぞれの、外側から見えるイメージと内側の実情の違い。そして、他者からは外側しか見ることができないからこその心情や葛藤。それってタワマンじゃなくても、皆人生で一度は経験したことがあると思うんです。

例えば、学生の頃の目には見えない、学校内カーストに辛い思いをしたことがあるとか。職場や友達で、どうしても嫉妬してしまう人がいるとか。言えないけれども見下しているモノや事があるとか。そんな人間の複雑な心をわかりやすく表しているのがこのタワマンなのかもしれません。皆それぞれ必死に生きてるんだよね…!というのが見どころだと思っています。


まるでホテルのような見た目のタワーマンション。しかし、住んでみるとそこには外側からは見えないマウントの取り合いや見栄、虚勢でいっぱいの家族たちがいた。

取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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