紙雑誌やweb雑誌、SNSなどで作品を発表している、漫画家の310(@namaste310)さん。最近描いた読切漫画『許嫁の侯爵令息がツンデレすぎて愛しいです(前後編)』を、2023年2月にweb雑誌に掲載。代表作である『アラサーだけど、初恋です。』も全7巻が書籍化されている。
そんな310さんがSNS上で公開している『悪者魔女の解けない恋の魔法』は1万7千以上もの「いいね」がついている話題作。コメントの数も120を超えており、「とても好きな話でした！」「尊い！！！」「心のHPが回復しました！」と盛り上がっており、「続きが読みたいです！」「くぅ、、ｯｯ続編を、、ください、、」と今後の展開を望む声も。今回は、ラブコメが得意という310さんに、これまで手がけた作品も含め、インタビューをした。
――漫画を描きはじめたきっかけについて教えてください。
小さい頃から絵を描くのが好きだったのですが、小学1年生のときに習い事の教室に置いてあった漫画本を読んで、“漫画”という表現方法を知って、自分も見よう見まねで描き始めたというふうに記憶しています。
――得意とする漫画の分野について教えてください。
得意な分野は、自分ではラブコメだと思っています。分野というか好きな表現方法ですが、モノローグでキャラクターの気持ちを深く追って行ったり、キャラクター同士が楽しく掛け合いしている姿を描くのがめちゃくちゃ好きです。少女漫画的な繊細でキラキラした表現も好きです。
――これまで手がけた作品について詳しく教えてください。
『アラサーだけど、初恋です。』は、SNSで描いていたものを書籍化してもらった作品です。全7巻出ていて、完結済みです。今まで一度も付き合ったことがないアラサー男女が初めてお付き合いして、いろいろな“初めて”を経験していきます。年甲斐もなくはしゃいだり悩んだりする主人公(32歳・男性)を私自身も応援しながら、楽しみながら描きました。主人公カップルのほかにもアラサーの別カップルが2組出てきて、彼らもそれぞれの「初恋」をしていきます。大人の恋愛の世知辛さは置いておいて、初々しさを追求して描いた作品です。
『許嫁の侯爵令息がツンデレすぎて愛しいです』は、一番最近の読切作品です。前後編で、完結済み。許嫁の伯爵令嬢のことが幼い頃から大好きなのに素直になれない侯爵令息(主人公)が、今回こそは素直になって彼女に想いを伝えようと頑張るけど、なかなかうまくいかず空回りするというストーリー。「自分が描いていて楽しいもの描こう！」と思い、ヘタレ主人公＆キャラクターの楽しい掛け合い、という自分の好きなテイストで描かせて貰ったお気に入りの作品です。
『アラサーだけど、初恋です。』もそうなのですが、ジタバタするヘタレ男性描くのが好きですし、何より楽しいです(笑)
――最後に、今後はどのくらいのペースで作品を描かれますか？または、今後の新作についてのご予定を教えてください。
最近体調を崩しがちなので、無理のないペースで今後も作品を作っていこうと思っています。夏くらいに新作の予定があり、今こつこつと作っています。SNSにも何か思いついたら発表していこうと思っていますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
『悪者魔女の解けない恋の魔法』は、310さんが得意とするキャラクター同士の楽しい掛け合いが見どころの作品。笑顔がおそろしく下手で街の人たちから怖がられている魔法使いと、恋とは無縁で生きてきた無愛想な騎士のやりとりに、読んでいる読者の方が思わず焦れったくなる。コメント欄でも、「くぅ、、ｯｯ私も胸が、、痛い、、」「恋患いはどんな魔法も如何なる薬も効き目が無い」「それは魔法じゃないんだ。お医者さまでも、草津の湯でも、治せない病なんだな」と大盛り上がり。ぜひ読んでみて！
取材協力：310(@namaste310)
