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不登校の生徒の家に迎えに来た先生!!「行きたくない日もある」と共感するも実は…?逆転する結末がなぜ面白い!?【作者に聞いた】

  • 2023年3月23日
  • Walkerplus

「学校へ行きたくない」不登校の生徒。すると、先生が家まで迎えに来た。今日が初対面で自己紹介をする先生。わざわざ迎えに来たところで生徒は「学校には行かない」と言い、部屋の扉は閉まったまま。2人は会話を続けるも「この先生どこかおかしい…?」と、生徒は扉を開けた――。バニラ芭蕉(@vananatamago)さんの「不登校を迎えに行く話」を紹介するとともに、逆転する結末が面白い構成の裏側についても話を聞いた。


■学校に行きたくない生徒の気持ちが痛いほどわかるのは、先生も不登校だったから!?
「生徒のためです」と言いながら、不登校児の家に迎えに来た先生。「担任の渋谷です」と名乗るものの「何言われても学校に行く気はないから」と生徒は部屋から出て来ようとはしない。先生も無理に学校へ行かせようというわけではなく「わかります。私にもそういう時期があるので」と同調する。

そんな手には乗らないと思ったが、「私もここ2週間学校に行ってませんし」と実は、本当に先生が学校に行っていないことを知り、生徒の方が心配になった。

「どういうこと?」と生徒が尋ねると「不登校です」と先生は言う。「わかります。私にもそういう時期があるので」とさっきの言葉が本当だったとわかり、「まあ、入りなよ」と扉を開けた。


ーー今回の元ネタを教えていただけますか?

今回の話は、学生の頃先生に怒られた時の「先生だって同じことしてるじゃん」といった文句を笑いにできないかな、と考えたものです。学校に飴を持って行ったら怒られるけど、職員室ではお菓子食べてるよね、みたいな…。当時は渋々受け入れていたものの、今考えるとやっぱりおかしいと思うこともあるので、この違和感はみんなで共有できるものなのではないか、というところから組み立てました。

ーー今回、先生も不登校だったという始まりです。これはプロットの段階で意識していることでしょうか?

そうですね。先生という立場から子供を叱る時、学校の細かいルールだと大人は許されていることなどもあると思うのですが、それについて大人側が開き直っていたら面白いかな、と思い話を作りました。ただ、お菓子を食べることや校内でスマホを触ることなどだと子供サイドの不満として質感が生々しすぎるというか、納得できないオチになると思ったので、思い切って2人とも不登校にしてみました。まあ不登校は大人も許されていないのですが…。

ーーオチが読めないところが面白いと思いますが、今回制作する上でこだわったところはありますか?

ありがとうございます。今回の話だと「生徒が説得される」という導入なので、「最終的に説得に応じる」という形が一番簡単に予想できるオチだと思うのですが、そこから2、3歩離れたオチになるように意識しました。あまり読めないオチを作ることに躍起になると、読者として納得できない支離滅裂な話になってしまうこともあるので、離れすぎないように気をつけるようにしています。

ーーバニラさんの今後の展開を教えてください。

あらがたいことに相変わらず漫画を描いて生活ができているので、引き続き練習もがんばりつつ、読者の皆さんにクスッと笑ってもらえるような漫画もまた投稿したいと思っています。これからもよろしくお願いします!

実も先生は人間で、仕事が嫌になることもある。先生と言う立場を利用して生徒を諭そうとするのではなく、先生の体験談がなぜか生徒の心に刺さった。学校に行く気になった生徒とそれを見送る先生。なんともシュールなオチに4000以上のいいねが集まる。



その他にも「こんなオチ、あり!?」「どうなってるの?」と、結末に驚くバニラ芭蕉さんの作品は、BOOTHでも読むことができる。

取材協力:バニラ芭蕉(@vananatamago)

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