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【NMB48 衣装図鑑】『Done』山本望叶&原かれん着用の衣装を徹底解説!みかにゃんの“憧れの衣装”とは?

  • 2023年3月17日
  • Walkerplus

大阪・なんばを拠点に活動する「NMB48」。かわいいだけでなくお笑いもこなす親しみやすいアイドルグループとして、2023年には結成13年目を迎え、メンバーたちはバラエティタレントにモデル、グラビアアイドルなど、あらゆるジャンルの前線で活躍している。

そんなメンバーの個性を彩ってきたのが、オリジナルの衣装たち。この記事では、その多種多様な形や色、制作の裏話をご紹介!NMB48の衣装デザインからスタイリングまでを担当する松永麻里さんにたっぷりとこだわりを語ってもらう。

月替わりで登場する案内人は、TikTokで「NMB48衣装図鑑」と称して衣装の細部や着脱方法を紹介しているれいこちゃん(前田令子)、将来は“自分のブランドを持つ”という夢を持ち、メンバーの衣装作りも経験したことがあるかれんたん(原かれん)の2人。一体どんな制作エピソードが飛び出すのか?第4回も引き続き、かれんたんが案内人を担当する。そしてゲストには、みかにゃん(山本望叶)が登場!


■モノトーン、でも煌びやかに!原かれん&山本望叶の衣装
まずは、松永さんによる衣装紹介!今回話を聞くのは、2023年3月8日に発売されたばかりの4thアルバム『NMB13』の表題曲である『Done』のMV衣装。

「今回の衣装は“モノトーンで、それぞれのメンバーに合わせて全員違うデザインで!”とのことでしたので、既成のものをベースに、リメイク装飾やアレンジ加工をしたりして、それでもイメージがハマらない衣装はイチから制作しました。かれんたんは珍しくパンツスタイルですが、ショートパンツなので脚の長さも際立つし、この衣装ならパンツのほうがかわいいかなと思って。れーちゃん(上西怜)はグリッターが散りばめられたオーガンジーの生地を上に足して、踊った時に脚がチラッと見えるようセクシー風に。ちっひー(川上千尋)にはパンツにスパンコールたっぷりのオーバースカートを付け、踊るとキラキラとスパンコールが舞う感じに!ちっひーは、前回センターポジションだった『好きだ虫』からの選抜衣装だったのでいろいろ考えましたね。なぎちゃん(渋谷凪咲)にはかっこよくジャケットを羽織ってもらいました。いつもニコニコしているなぎちゃんがパフォーマンスでシュッとしたクールな雰囲気を出している時、ギャップが大きくて素敵ですよね!表現力が高いので、いつも見惚れてしまいます」

この曲では、MV撮影の前日にジャケット撮影が行われ、MVもジャケ写のイメージそのままだという。「ジャケ写でいただいたテーマが『モードっぽく、大人っぽく、ちょっとだけフェチなイメージ。そしてビジューなどのキラキラが入ったモノトーンカラーの世界観』だったので、センターのみかなちゃん(山本望叶)の衣装だけ、シルバーのラメ生地などを入れて差を付け、さまざまなビジューでバリエーションを持たせています。以前から、『ウエストは締まっているけどスカートは華やかでボリュームのあるシルエットが好き』って本人に聞いていたので、彼女ならではのイメージで、女帝感のあるオーバースカートを作りました。重さもあるので、2人がかりで着せ付けています」


■メンバーのスタイルを生かした『Done』の衣装
ここからは、案内人のかれんたん、『Done』でセンターを務めるみかにゃん、松永さんのインタビュー&対談をお届けする。

原「『Done』のお衣装は、前から『こうしよう』って決めていましたか?」

松永「今回は、“なんとなくMV撮影がこの時期にありそう”という噂すらなくて(笑)。撮影の10日前ぐらいに『MV撮影があるかも』という話になって、そこから考え始めました」

原「そんなにギリギリなんですね、びっくりです!でも、曲のコンセプトは聞いていたとか?」

松永「楽曲がかっこいい系というのは聞いていましたが、それだけでした。センターが誰になるかわからないと最終的なスタイリングも決められないので、決まった瞬間、みかなちゃんに『髪型どうする?』ってすぐに連絡しちゃいました。彼女の髪型でトップスのデザインやほかのいろんなバランスが変わってくるので。『ポニーテールにおっきなリボン』ってすぐに返事をくれたので、それから全体を考えました。今回は『全員違う衣装で!』ということだったので、納期的に16着すべてをイチから制作するよりもリメイクしたほうが装飾に時間をかけられるので、リメイクした衣装と制作した衣装のアイテムなどを混ぜて、1人ひとりのイメージに近づけて用意しました」

原「だからバラバラのお衣装なんですね!私のお衣装も、既存のお洋服をリメイクして、かわいくいっぱいビジューを付けてくださって…」

松永「あ、かれんたんのシャツはパターンを引いて作っていただいたよ!お袖の部分は“ぴろぴろ〜”みたいにしました(笑)。テロンとしたサテン生地のシャツ+ショートパンツだから、踊った時のシルエットがお上品かつセクシーで、手脚が長いかれんたんの得意なお袖ですね」

原「えーっ!そうだったんですか!?知らなかった、うれしいです!にゃんさん(山本望叶)は衣装でお気に入りのポイントはありますか?」

山本「黒と、こういうキラキラしたのが大好きだから、細かいところまで本当に“好き”しか詰まってないです。スカートにもラメがいっぱい付いていて、ドストライクな衣装ですね」

松永「『ポニーテールにしたい』って聞いて、みかなちゃんは鎖骨から首のラインがめちゃくちゃきれいだから、そこを生かす衣装にしたいと思ってこういうデザインにしました。露出のバランスやセンター感的にも、アームウォーマーやバングル、リングも着けてスタイリングさせていただきました」

山本「うれしいです。いっぱい付けていただいている、おっきいビジューも大好き」

松永「こんなおっきいビジューが顔の近くにたくさんあっても、顔のほうが強いのがすごい!(笑)。さすがです!どれだけ装飾されていても、みかなちゃんだと誰もがまず、お顔に釘付けになりますよね(笑)」

山本「(笑)。この衣装で1番テーマにしたことはなんですか?」

松永「イメージはモノクロの世界観で大人っぽくモードに。そしてちょっとだけフェチ!というのが今回のテーマだったので、みかなちゃんの衣装だけ、シルバーを入れて装飾をしています。フィッティングのタイミングから少しずつ少しずつ装飾が増えていきましたよね(笑)」

山本「見るたびに豪華になっていってましたね(笑)」

原「マリさんが、『Done』のMVで見てほしいポイントってありますか?」

松永「衣装に関しては、全員違う衣装で1人ひとりのメンバーの個性がより際立つように、そして基本的には、立ち位置のシンメも意識したスタイリングにしました。また、今回は今までにはなかった“ちょっとだけフェチ”をテーマにしている衣装なので、全体的に脚やお腹の露出が多め。そして1番のポイントは、最後の決めポーズ“Done!”でみかなちゃんしか脇が見えないところですかね(笑)。ジャケ写では1人だけ靴を変えたりしているけど、ホルターネックのベアから見える脇はポイントです!みかなちゃんがうれしいかどうかは別だけど(笑)」

山本「もう、脇をね、見せたいので(笑)」

原「脇推し(笑)」

松永「言われないと気付かないよね(笑)」

原「はい、知らなかったです!」

■「いつかあのポジションを」実はダンスに潜む“ぴろぴろ”
ここからは、松永さんとかれんたん、みかにゃんにさらにインタビュー。

――NMB48史上1番なんじゃないかというくらいクールな曲ですが、MVの撮影はどうでしたか?すんなりいきましたか?

原「にゃんさん、すんなりでしたよね!」

山本「すんなりです。センターって、振りがみんなよりちょっとだけ簡単なんですよ」

原「いや、嘘ついてます(笑)!」

山本「もちろん簡単ではないんですけど(笑)。ずっと0番(センター)にいるから立ち位置を覚える必要がないんです。ほかのメンバーのほうが移動したり難しかったりするので、そういう意味では1番簡単じゃないかなと思います」

原「なるほど!ちなみに、ぴろぴろしてる振り付けがあったんですけど、私、そこは踊らないんです…」

松永「なぎちゃん(渋谷凪咲)とこじりん(小嶋花梨)の2人が前に出てくるところだよね。あれってぴろぴろなんだ?」

山本「振付師さんは『ぴろぴろ』って教えてましたね」

原「そうなんです!『ぴろぴろって言ってる〜!』と思って、遠くで見ていました。いつかそのポジションを任せてもらえるようにがんばります!」

――山本さんは、初めてのセンターはどうでしたか?

山本「最初は不安な気持ちもあったんですけど、MVを撮ったりしているうちに、『NMBを引っ張っていこう』って気持ちにすごくなりました」

原「ふう〜!力強いですね!」

――MVもかなりかっこいいですよね。

山本「そうですね。ほとんどモノトーンで、糸や花びらとか、後ろのオブジェだけが赤色で、インパクトがあります」

原「お衣装と赤のコントラストがすごく合ってて。スタッフのみなさんに感謝です」

松永「楽曲のインパクトに負けないくらい、クールに切り撮るカメラワークや浮遊感あるスローモーションだったり、力強さと妖艶さが織り交ざった緩急あるダンスだったり、光と影のコントラストのなかで見せるメンバーのアンニュイな表情…と、どこをとっても本当に印象的ですよね。まさにみかなちゃんセンターならではのMV!これまでのNMBにはなかった楽曲ですね」

原「たしかに!」

――初めて曲を聴いた時、山本さんはどう思いましたか?

山本「イントロからすごくインパクトがあって、壮大なメロディだなって。歌詞も聴けば聴くほどハマるというか、たくさん聴いて歌詞も読んでほしいなって思います」

――ところで、自分の衣装がトルソーに上手く着せられていないのを見て、どうですか(笑)?

山本「これ、背中が閉まってないんですよね?『太れないな』って思いました(笑)」

松永「バスト部分の装飾のデザイン的にストレッチが効いていないのもあるけど、20センチぐらい衣装の幅が足りていなくて、全然閉まらなかったですね(笑)」

■「衣装を着ることができるのは誇り。一生受け継いでいってほしい」
――素朴な疑問なんですが、衣装を着ている時に気にしていることとか、衣装を着ているときのルールみたいなものはありますか?例えば、トマトジュースやカレーうどんは食べられないとか…。

原「飛ぶものは食べられないですね。食べる時は、私服の上着を着てお衣装を守っています」

松永「えらい!(笑)」

原「先輩方がそうしているのを見てきましたし、衣装さんが1つひとつ自分のために作ってくれて、NMBに入ってからじゃないと着られない貴重なお衣装なので。何年も着てもらえる、受け継いでもらえるものでもあるので、すごく大事にしています。メンバーみんな、そうしていると思いますよ!」

松永「そんなこと言ってもらえて、泣けますね…」

原「“着ることができる”っていうことを誇りに思っているので、一生着てもらえるようにしたいなって」

松永「みんながそういう意識を持ってくれるから、古い衣装でもどんどん受け継がれてなんとかきれいに着てもらえているので、1人ひとりがそういうふうに思ってくれていたら本当に助かります。うれしいです!」

――山本さんがこれから着てみたい衣装はありますか?

山本「今回は黒と白で作っていただいたので、王道アイドルというか、『わるきー』みたいな衣装とか。フリフリピンク系もいつか着られたらなと思います」

松永「じゃあいつか、みかなちゃんの『わるきー』を作らせていただきたいですね。私も見てみたい!(笑)」

山本「それができたら思い残すことないですね!」

――山本さんは、松永さんとはよく話すんですか?

山本「今回センターに選んでいただいて、話す機会が増えました」

――松永さんから、山本さんに対するイメージは変わりましたか?

松永「はい。以前は、あんまり話かけられたりするのは苦手なタイプなのかな?と思っていたけど、話すとめちゃめちゃマイペースでかわいい。私だけじゃなくてみんなもだと思いますが、見た目がきれいすぎるから、初めて会うとちょっと緊張しちゃったり、近寄りがたく思ってしまうと思うんですけど、実は意外と気さくでおもしろくて(笑)」

最後に、松永さんから2人に質問が。

松永「次の周年の時は、どんな全体衣装がいいとかありますか?」

原「え~!今(12周年)のお衣装もめちゃくちゃかわいくて大好きなんですけど…」

山本「12周年の衣装ってどれ?」

原「4色の、ペプラムが付いたやつです」

山本「ああ、あれか!かわいいよね」

松永「何周年のがどれとか、記憶なくなっちゃうよね(笑)。13周年に向けて何か希望はある?」

原「ピンク色の豹柄とか?」

山本「それめっちゃいい!」

原「最近ちょっと豹柄不足なので、豹柄を感じたいなって。NMBって、ピンクの豹柄のイメージが強いので。スタイルがいいメンバーさんも多いから、もっとスタイルの良さをいろんな方に知ってもらえるように、強さとかセクシーさを見せて、でもかわいらしさ満載のお衣装がいいです!」

松永「初期の初期に戻る感じですね。ありがとう、次回の参考にします!」

新曲衣装のコンセプトから今後の構想まで、興味深い話題たっぷりだった今回の対談。次回は、れいこちゃん(前田令子)が案内人となり、とある卒業メンバーのセンター曲衣装と、ファンからの人気も高い懐かしの衣装を紹介する。お楽しみに!

取材・文=上田芽依
撮影=福羅広幸

【松永麻里 プロフィール】
東京生まれ。1995年に大妻女子大学短期大学部家政学科卒業。
奇抜な衣装とメイクでパフォーマンスユニットとして活動後、2010年12月よりNMB48の衣装を担当。現在は吉田朱里など、卒業したメンバーのスタイリングも行っている。

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