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【漫画】拡散される恐怖!?SNSでの誹謗中傷を可視化すると「リアル」「ゾッとする!」視点を変えて描くネット問題

  • 2023年2月21日
  • Walkerplus

炎上狙いで記事を投稿する記者。その投稿が元凶で、今度は自分が過剰なバッシングを浴びることになる。軽い気持ちで書き込まれるSNS界隈の誹謗中傷。それがもしも現実化してみたら?という奇妙な世界を描いた創作漫画、森本大百科(@mdaihyakka)さんの「炎上」は、「可視化すると怖い」「誹謗中傷する人に読んで欲しい」などの声とともに3万いいねがつく。昨今のネットリテラシーを問いかける話題作である。


■些細なことでも個人を特定し、拡散される恐怖を現実世界に置き換えてみると…!?
森本大百科さんは、大阪よしもとに所属するピン芸人。芸人になる前は「カバチタレ!」で作画を担当していた東風孝広先生のアシスタントに従事。本作「炎上」は、「世にも奇妙な物語×少年ジャンプ+ presents 『奇妙』漫画賞」に応募するために描いたもので最終候補まで残った。

本作を描いたきっかけを森本大百科さんに伺ったところ「業界関係者が書いたネットニュースの記事で『人の悪口を聞いてしまって腹がたった』という内容のものを読みました」

「悪口を言っていた人の名前は伏せて、悪口の標的にされた人の名前を伏せていませんでした。その記事のせいで“聞かなくていい悪口が、本人に届いてしまうやんけ”と、ずっと引っかかってました。それをアナログに置き換えると、と考えた結果、この漫画が生まれました」(森本大百科さん)

記者が記事を投稿した途端、知らないおばさんから「今、あそこの女子高校生があなたを気持ち悪いって笑ってたわよ!?」と言われる。これが奇妙な物語のスタートとなる。

本人にいちいち知らせなくてもいいのに…。しかし、おばさんはその事実を広く拡散しようとする。まさに、これがネットの世界なのだ。

おばさんの一言で周囲にいた人々が「本当だ」「確かにキモ」とざわめき、さらにいろんな人に広めようと携帯を取り出す。突然、自分がターゲットにされたことに、呆然とする記者。

あんな些細なことで人々が自分をネタに注目するなんて…。男は自分が注目される理由がわからず、急いで家へ戻る。しかし最終的には、人々に追い詰められ、住居まで見つかるハメに。

「被害に遭う主人公を誰にしようかと考えた時、普段ネット記事で人のことを悪く書いてる男が分かりやすくて、良いフリになるかなということで記者の投稿から始めました」と森本さんはいう。



後を絶たないネットトラブル。このように漫画として第三者の目線でみると、わかりやすいのではないだろうか。

現在は、芸人活動ともともに漫画を構想中。捉え方の違いで見え方まで変わる「価値観」や宅配業者の恐怖を描いた「留守番電話」など、背筋がゾッとする作品を描いている。

取材協力:森本大百科(@mdaihyakka)

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