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出前授業や高校生とのコラボ、終活サービスも 環境ビジネスのノウハウと実績を活かして地域と連携し、SDGs活動を実践する「エコフォレスト」

  • 2022年12月16日
  • Walkerplus

環境ビジネスに関する業務ノウハウで、お客のニーズと持続可能な社会の実現に向けて邁進し続ける「株式会社エコフォレスト」(以下、エコフォレスト)。これまでの経験と豊かなアイデアを生かして取り組むSDGs活動について話を聞いた。

解体工事(コワす)や収集運搬、産業廃棄物処理(ステる)、資源リサイクルやリユース品売買(ウる)などの「コワステールサポート」を軸に、不動産業や終活サポートなどさまざまな事業を展開するエコフォレスト。これら環境ビジネス自体がSDGsにつながるが、「事業内容をもっと地域の人々に知ってもらい、地域とともにSDGsに取り組んでいきたい」と3年前からSDGs関連のイベントを企画。

「地元の建築会社とコラボし、端材を使ったアップサイクルイベントなどいろいろと考えていましたが、コロナ禍ですべて中止になりました」と話す担当の佐藤宮子さん。ようやく2022年9月から、本格的な活動を開始。あま市の学生団体が企画する環境教室に参画し、地元の小学校、中学校で「ゴミの一生」と題して講義。地元の建築会社から譲り受けた端材で木鈴を作るワークショップも行った。

「子供たちは真剣な表情で話を聞いてくれました。アンケートでは“おもしろかった”“知らないことがいっぱいあった”などの声も聞かれ、少しでもSDGsに関心を持ってもらうことができたと思います」と佐藤さんは言う。


地元の供米田中学校では、エコフォレストが事業を通してどのような取り組みをしているかを講義。スライドやパワーポイントを使い、生徒たちにわかりやすく説明する工夫も行ったという。「廃棄物やゴミを減らすだけで、環境のためになる。反対に、適切に処理をされないと環境に悪影響を及ぼす、ということをしっかりと伝えました。生徒さんたちはSDGsに対してある程度学んでおり、十分に理解していただけたと思います」(佐藤さん)

こうした出前授業のほか、実際に名古屋国際高校の学生たちとともに活動も行っている。

「名古屋国際高校にはSDGs活動を行う部活動のサスティーン部があり、学生たちと何か一緒にできるのではないか、と考えました」と話すのは、エコフォレストの取締役であり、同社のSDGs活動を牽引する森リカさん。「ちょうど、当社のお客様で陶器の小売店を取り壊す方がいらっしゃいました。大量の陶器を処分しなくてはならなかったのですが、お客様にとってはすべて商品。捨てるのはもったいないので、最近あまり使われなくなったお猪口を使って何かできないか、と学生たちに投げかけました」(佐藤さん)

学生たちはいろいろなアイデアを捻出。その中で、「お猪口を使ったキャンドルを作ろう」という声が上がったのだ。

森さんは地元のローソク製造会社「東京ローソク製造株式会社」に相談。こころよくローソクの提供をしてくれることになった。また学生たちは陶器の引き上げ作業の手伝いも行った。「現場を見た学生からは、捨てることになってしまうのになぜこんなにモノを作るのですか?と質問がありました。こうした学生の意見を大人や社会が取り入れていくことが、SDGsにとって大切だと実感しています」と森さんは話す。

さらに、東京ローソクの職人が、学生たちにローソク作りを伝授。折れたり、かけたりして商品にならなかったローソクがお猪口のキャンドル「おちょんドル」として再び息を吹き返すことに、学生たちも喜びを感じていたという。「こうした経験を積むことで、モノを大切にする心が養われると思います。できるだけこうした経験をたくさんしてほしいと考えています」と森さんは話す。

「おちょんドル」は2021年10月、名古屋の星が丘テラスで行われたイベント「トナリの学校」でデビュー。端材を利用したコースターづくりのワークショップを行い、おちょんドルとセットで販売。また学生たちは、ブースを訪れる人々におちょんドルの誕生ストーリーを披露、ともに反響を呼んだ。「学生のこうした発信力、影響力から私たちも学び続けていきたい」と森さんは笑顔だ。


エコフォレストはこれらの取り組みの他に、終活サービスにも力を入れている。「生前整理、家や土地の問題、相続問題も専門家と連携しながらワンストップで行います。当社がこういう事業だからこそできるサービスだと思っています」と森さん。

また地元のSDGs勉強会「あまSDGs(アマディージーズ)」も結成、参画。2023年2月に行われる環境イベントではお片付け講座やフリーマーケットを実施を予定し、終活サービスのアピールを図る。「企業間で連携しながら、地域が抱える問題を解決していく。地域全体をSDGsな街にしていきたいという思いを持ってこれからも活動を続けていきたいと考えています」(佐藤さん)

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