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死にかけて変わった人生観 「今を生きたい!」売れない芸人の苦悩や葛藤を描く!「note創作大賞」優秀作品を紹介

  • 2022年12月6日
  • Walkerplus

note創作大賞で優秀作品受賞したお笑いトリオ「ニュークレープ」のナターシャ(@newcrepe_nata)さんの『芸人が死にかけて今後について悩む漫画』を紹介しよう。本作は、実際にナターシャさんが線路に落ちて死にかけた体験を元に描いた作品。長年売れずにくすぶっている芸人や未練を残して辞めていく芸人たちをみながら、人生を変えたいと立ち向かっていく漫画を描く。

本作は「noteの創作大賞」で優秀作品賞を受賞し、現在大幅な加筆修正を加えてTwitterに再投稿中。さらに2023年2月9日に書籍化も決定しており、本日2022年12月6日より予約可能なので、気になる人はチェックして欲しい。

■線路に落ちた人を助けるために思わず飛び降りた!?
酔っ払って線路に落ちた男性を見てしまった主人公。電光掲示板を見て、次の電車が来るまでしばらく時間があるから駅員を呼ぼうと思っていると、なぜか遠くから電車の音が――。そこで、駅は急行電車が通過することに気づく。

その瞬間、主人公は助けを呼びに行く時間はない!と判断。線路内に飛び降りる。ノンブレーキで突進してくる電車と意識を失った男の体を引きずりながら「死にたくない!」と、何度も心で唱えた。身近に死を感じた体験談を漫画に描いたことで、noteで優秀作品賞を受賞。現在の心境について、ニュークレープのナターシャさんに話を伺った。


――まず、本作を描いたきっかけを教えてください。

2019年の4月に作中でも描いている線路に転落した人を救助した出来事がきっかけです。それ以降、人生観が変わって「ああ、このまま生活していてもなんでもないタイミングで人は死ぬんだ」という印象が強く、この感情は時間が経つにつれて必ず薄まっていくと思い、感情の記録という意味で描き始めました。

――元々は体験を描き残すために制作した作品だったんですね。結果として「noteの創作大賞」で優秀作品賞を受賞することになりますが、作品を応募した理由はありますか?

描いた時点では、この漫画がゆくゆくどうなるかとか全く考えてなかったので、こういった賞を受賞できたのは、嬉しいよりビックリしました。応募するために描いてたわけじゃなかったので、それが審査員の方だったり読んだ人に評価してもらえたのは素直に嬉しいです。


応募した理由は、以前からnoteで記事を書いていて、創作大賞の募集を見つけたので、折角漫画描いたし記念受験くらいの軽い気持ちで応募しました。


――本作の見どころやこだわったところがあれば教えてください。

死にかけた主人公が芸人という「仕事」や「人生」について迷走する話です。僕自身も芸人という職業をしているので芸人の裏側を描いている部分もありますが、仕事や人生について悩むのは芸人に限らずどの職業、どの世代の人も変わらないんじゃないかと思っています。芸人という職業を通して、今現在自分が思う仕事との向き合い方や生き方を描くことにこだわりました。


――ナターシャさんは、元々漫画を描いていたんでしょうか?

小中高とノートに漫画を描いて友達に見せたりしてましたが、絵が下手すぎてすぐ諦めました。絵はずっと趣味で描いていたので、デジタルでイラストを描くくらいのことはやってましたけど、しっかり漫画を描いたのは高校生ぶりのはずです。

――漫画家ではなく、芸人の道を選んだ理由はありますか?

中学生の頃、ドラゴンボールみたいなバトル漫画を描いて友達に見せてました。感想を聞くと面白かったとは言ってもらえてたんですけど、どうも手応えみたいなものが無くて、ギャグ漫画を描いてみました。

授業中、僕が描いたギャグ漫画をコソコソ読みながら笑っている友達を見て、笑わせる方が気持ち良かったんです。最初は漫画家になりたかったですが、ちょっとずつお笑いという道に興味が移っていった感じです。


――今後の創作活動について教えてください。

とくに何も決まっていませんが、絵画や映像作品、脚本にも興味があるので、どれかやりたいです。ですが、コントと漫才を考える時間をもっと増やそうと思います。ネタを作るのが単純に好きなので。

元来、創作という意味ではお笑いも漫画も同一線上にある。絵を描いて笑わせるか、自身のネタで笑わせるか手段が違うというだけで、芸人にクリエイティブの才能を秘めた人は多い。今後、主人公が芸人を続けるかやめるか葛藤しながら何を選び取るのか?本編に注目したい。

取材協力:ニュークレープ・ナターシャ(@newcrepe_nata)

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