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キャンプ場徹底解剖!「八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場」(北海道札幌市)|極寒の冬期もキャンプOK!春夏秋冬、美味しいワインと共にアクティビティを楽しむ

  • 2022年10月11日
  • Walkerplus

北海道札幌市南区の八剣山(はっけんざん)は、山頂に切り立った8つの岩がそびえ立つ独特の形が個性的。そのふもとにある「八剣山ワイナリー」は、自社や近隣の農家が生産したブドウやリンゴを使った地ワインが有名だ。ワイナリー内には「八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場」があり、北海道の自然と旨いものを心ゆくまで楽しめる。見て、味わって、香りを楽しんでと、五感をフルに生かしてエンジョイできるキャンプ場を紹介しよう。

■【ロケーション】札幌中心部から車で30〜40分ほど。ワイナリー横でキャンピング
札幌市中心部から八剣山トンネルを抜けると、食事やショッピングが楽しめる「八剣山キッチン&マルシェ」(以下、キッチン&マルシェ)が見えてくるが、その駐車場の奥にキャンプ場がある。敷地内は、すべて車の乗り入れが可能だ。もし車を利用しない場合は、札幌駅発着の「定山渓温泉かっぱライナー号」という全席指定のバスに乗り、小金湯バス停で下車。小金湯温泉まで歩いて、そこからタクシーを使えばアクセスできる。

キャンプ場の受付は、「キッチン&マルシェ」の中で済ませる。出迎えてくれたのは、管理者の福田健次さん・まどかさん夫妻。もともと道内の支笏湖(しこつこ)近くにある「美笛(びふえ)キャンプ場」で、ともに3年ほど働いており、キャンプの魅力にすっかりハマってしまったそう。「キャンプ場の運営方法がつかめてきたし、何より『キャンプってとても楽しい!』と思っていたのです。そしてご縁があってここの運営を任されるようになりました。そうしたら、ますます楽しくなってしまって(笑)」とまどかさん。

こちらのキャンプ場は、ビギナーはもちろんベテランキャンパーも訪れる。「自分たちもキャンプをやるので、お客様の持っているギア(用具)やテント内を見せていただいて参考にしたり、おいしそうなキャンプ飯のレシピを教えていただくこともありますよ」(まどかさん)。福田さん夫妻は敷地内にあるツリーハウスに寝泊まりしているので、オンもオフも文字通りキャンプ三昧。そんな福田夫妻にこのキャンプ場の魅力を語ってもらった。

■【コンセプト】平日予約不要・手ぶらOK。個性豊かなサイトの数々
受付で支払いを済ませたら、サイト案内マップをもらおう。キャンプサイトは全75あるが、場所によって景色が違うので、初めての場合は、先に場所を見てからどのサイトにするかを決めるのがベター。周囲の景色、共用施設への近さ、プライベート感など、それぞれ違いがあるので、自分たちの好みや使い勝手で決めたい。

テント、タープ、焚き火台、チェア、ランタンはレンタルあり。薪、炭、着火剤、コンロ用網の販売もあるので、基本的に手ぶらでOKだ。サイトが空いていれば、もちろんスタッフがテントやタープの張り方を教えてくれるので、キャンプビギナーでも安心。

チェックインは9時30分からなので、平日はフラッと気ままにやって来て、日帰りでカジュアルにキャンプを楽しめる気軽さもいい。サイトが空いていれば予約不要とのこと。ただし、週末や連休は予約必須。休日明けは前日から宿泊しているゲストのチェックアウト作業があるため、11時以降の入場がおすすめだ。
■【ファミリーエリア】共用施設に近く、一番便利なサイト
まずは21サイトある「ファミリーエリア」を見てみよう。「受付、トイレ、ワイナリーに近いので、なにかと便利なサイトですね。ウッドチップが敷かれていて水はけがいいので、急な雨の場合でもぬかるみが最小限になります」とまどかさん。なだらかな平地のため、キャンプやターフが張りやすいというメリットも。森林に近い「フォレストエリア」(後述)よりも周囲を遮るものがないので開放感がある。

■【ブッシュクラフトサイト】最高のプライベート感!グループキャンプにも◎
最低限の装備だけで大自然の中で過ごす“ブッシュクラフト”が、今、キャンパーの間で人気だが、そんな究極の野遊びを楽しめる「ブッシュクラフトサイト」が1つ用意されている。
枯れ木や石などの自然の素材を使った、よりワイルドなキャンプ体験が可能で、車は複数台駐車OK、テントも複数設営できる。奥まった場所にあり、ほかのサイトからの距離も十分。「1サイトだけですので、グループでいらして、ワイワイにぎやかに過ごしたい場合にも適しています」とまどかさん。

■【サンセットサイト】マジックアワーが織りなす幻想的な夕暮れを楽しもう
「ファミリーエリア」と同様に、共有施設から近いのが「サンセットサイト」で、1サイトのみ。「晴れていれば美しい夕焼けが見られて、ほかのサイトとは違う特別感がありますね」というまどかさんの言葉どおり、特に夕方から夜にかけて、空の色がピンク~紫~群青と変わっていく“マジックアワー”は格別!東屋(あずまや)があるので、悪天候でも食事や焚き火ができるのもおすすめポイントだ。

これら以外にも、ツリーハウスに近い「ツリーハウスエリア」(8サイト)や、「フォレストエリア」(13サイト)は周囲を森林に囲まれているので、緑に直に触れたい人向け。
ブドウ畑に近い「ハラッパエリア」(14サイト)と「マウンテンビューエリア」(9サイト)、池に近い「ウエストヒルサイト」(7サイト)、釣りができる「リバーサイドサイト」(1サイト)と、実にさまざま。

■【サウナテントエリア】サウナーなら絶対にトライするべし!“ととのう”体験
また、サウナー垂涎の「サウナテントエリア」が誕生!最大5つのサウナテントが設営でき、井戸水を使った“ととのい水”や、パーゴラ(ブドウ棚)風の“ととのいスペース”を完備。このエリアからは八剣山が見渡せ、120分の利用で3000円とリーズナブル。
たっぷり汗をかいた後は冷たい井戸水に浸かって、パーゴラの下でそよ風に吹かれよう。思わず「ととのう〜」と声に出してしまいそうな恍惚感に浸れるはずだ。テントサイト内は必要最低限の照明だけしか付いていないので、月が出ていなければ夜には満点の星空を満喫できる。
■【キッチン&マルシェ】本格料理に舌鼓。さらに地元のおいしい食材をゲット!
キャンプ場の管理棟を兼ねている「キッチン&マルシェ」。隣にはブドウ畑が広がり、収穫期になると芳醇なブドウの香りが漂う。店内のレストランは17時までオープンしているので、ランチや早めのディナーを楽しむのもいいだろう。イチ押しのメニューは、チキンとポークの2種類がある「豊平狭(ほうへいきょう)ダムカレー」(各1200円)。何種類ものスパイスの香りが鼻孔をくすぐり、食欲をそそる。

マルシェでは、さまざまなワイン、野菜、ジャム、生肉、ソーセージ、ベーコンなどを販売しているので、購入して自分のテントサイトでBBQするのもGOOD。すぐそばの果樹園では、農園手作りのフルーツ、野菜、ワイン味など、ここでしか味わえないジェラートの販売も。

■【おすすめポイント】一面の銀世界は、北海道ならではの荘厳さ。冬キャンプにもトライ!
雪が降る冬季も休まず営業しており、冬はほかの季節とはまったく違う景色が広がる。「冬キャンプはそれなりに経験を積んだキャンパー向けといえますが、ビギナーの方にも過ごし方のレクチャーをさせていただきます。ただし冬用テントの貸し出しがないので、お持ちいただいた方がいいですね」とまどかさん。

取材当日、会社の同僚やお子さんと一緒に訪れた男性グループがいた。お子さんが薪を割ったり、一緒に夕食を作ったりととても楽しそう。
主催者がベテランキャンパーだったので、装備も万全。東屋の下で食事やコーヒー、焚き火をしながら、暖かいテント内で過ごせる。メンバーの男性の一人は「主催者に連れられてきましたが、初めての冬キャンプもめちゃくちゃ楽しいです」と、ビギナーながらキャンプに夢中。
ちなみにこちらのキャンプ場はシャワー等の設備がないので、お風呂に入りたい場合は、車で5分の小金湯温泉を利用しよう。明治時代から続く名湯で、単純琉黄泉源泉100%で体が芯から温まる。10〜23時までで、入浴料が平日大人900円とリーズナブルながら露天風呂も備えている。

八剣山登山口がすぐ近くなので登山をしたり、近くを流れる川で渓流釣りができたり、日帰りキャンプや1泊2日では足りないほどのエンタメが詰まった「八剣山キャンプ場」。リピーターになって、ぜひ全サイトを制覇してみては?

取材・文=東野りか

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