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【漫画】友達に支えられ運動会の練習を再開。しかし当日、薬の影響で調子を崩し…/「息子が学校に行けなくなった理由」

  • 2022年10月7日
  • Walkerplus

突然、学校に行けなくなった息子さんに関する体験を描いた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」。花森はなさん(@hanamori_h)がSNSにアップしているこの作品が、同じような経験を持つ親などから共感の声を集めている。

※本作で紹介している内容は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。悩んでいる場合は医師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧の際はご留意ください。

■友達に助けられ、ダンスの全体練習に参加できるように
夏休み明け、運動会に向けてダンスの練習に取り組むが、必要な持ち物を知らされていなかったことでパニックを起こしてしまった息子さん。それでも練習を続けることを決意する。「このころから、担当ではない支援級の先生も、以前より息子を気にかけてくれるようになりました」と花森さんは話す。

さらに、息子さんの友達が声をかけてくれて、自宅でダンスの練習をすることに。「最初に声をかけてくれたのは、幼稚園も一緒だった女の子でした。登校班が同じで家が近いから、帰りながら練習のことを話しているうちに周りにも広がり、3人が4人になってと人数が増え続け、最終的に10人ぐらいが集まっていました」

このころ、花森さんは息子さんにダンスの曲の楽譜を手渡す。息子さんの支援担当であるY田先生が、鍵盤ハーモニカが好きな息子さんのために、入院前に用意してくれたものだったという。「最初は運動会の練習を嫌がっていたので、拒否反応があるかと思い楽譜を見せていませんでしたが、このころは前向きになってきていたので渡しました。やっぱり弾くことは好きなようで、すぐに曲も覚えていました」

休み時間に教室で鍵盤ハーモニカを披露したりするうち、友達の協力もあり、再び、全体練習にも参加できるようになっていく息子さん。「最初はすみっこの方で参加していたけれど、列のうしろでみんなに混ざって参加できるようになりました」

さらに心強いことに、運動会の直前にはY田先生が退院して学校に戻ってくる。「いなくなってから本当にありがたみを感じたので、負担をかけないようにしようと改めて思いました」

しかし、迎えた運動会の日、息子さんは絶不調。「そもそも行事が苦手なので、朝からなだめながら行きました。以前のお楽しみ会はクラスの子たちだけなので参加できたけれど、運動会は知らない人もたくさんいるし、運動場が狭くて人が密集しているので、しんどくなってしまったようです」

熱心に練習したダンスにも、参加することは叶わなかったという。「ダンスの前にパニックになってしまったので、2階の支援教室に行く途中で見ました。でも、それでさらにしんどくなってしまったようです。綱引きだけは普通に参加できました」

■運動会直前に薬を変えた医師に不信感が募る
息子さんが運動会の日に調子を崩したのは、直前に飲み薬が変わったことが大きかったそう。病院の先生は、以前、自ら「夏休みが明ければ学校に行けるようになる」と言っていたことにはまったく触れず、「息子さんはよくなっているので薬は変えます」の一点張り。「本当にそうなら息子も一緒に診察に行けるはずですが、この時も通院していたのは私一人。息子の話を聞かずに決定して、私の話も聞いてくれようとしませんでした」と花森さんは振り返る。

「新しい薬が合うまでは時間がかかるものですが、これはすごく眠くなる薬で、このころの息子は寝てばかり。さらにパニックがかなり起きやすくなって、しんどさも増してしまいました。支援担当のY田先生が前に受け持っていたお子さんも同じものを飲んでいたそうで、それに比べて量がかなり多いのを心配してくれていました。運動会は、私もY田先生も頑張って調整してきたのにという思いでした」と花森さんは言う。

このことが大きなきっかけとなり、花森さんは転院の決意を固める。「以前、院内で私が熱中症になった時に対応していただけなかったこともあり、転院する考えはうっすらありました」

転院について旦那さんに相談するも、答えは「好きにしたらええんちゃう」。花森さんは、保健の先生に相談したり自分で調べた上で、セカンドオピニオンを受けるべく、息子さんと一緒に別の病院を訪れる。「何でもそろっている、ものすごく大きな病院でした。レストランもあってそこの料理がおいしくて、息子は完全に虜になっていました(笑)」

初めて会う先生の第一印象もよかったという。「見た目は派手で変わった感じの先生だけど、優しい方です。第一声は『来てくれてありがとう』でした」

この後、転院することになった息子さんは、現在までこの病院に通っているという。友達やまわりの大人に支えられながら、少しずつ変化していく息子さんの環境を描く「息子が学校に行けなくなった理由」。ウォーカープラスでは毎月紹介していく予定なので、今後の展開を見守りたい。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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