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【漫画】発達障がいの息子を育むのは「否定されない」環境。理解ある友人や家族に感謝!/自閉症育児奮闘記

  • 2022年9月27日
  • Walkerplus

コミックエッセイ「自閉症育児奮闘記~今できること」は、シングルマザーのまるさん(@shishishishimr)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。ただでさえ大変な初めての育児に加え、息子の成長への不安や戸惑い、悩みが描かれ共感を呼んでいる。また、そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。今回は、発達障がいのリュウ君に対し、自然に接してくれる友人や家族たちとその環境について紹介する。

まるさんは、リュウくんが発達障がいであることを知り合いのママや友人に伝えるようにしている。そのおかげで、親子で気兼ねなく接することができている。

リュウ君の成長に感激して涙ぐむ知人。ちょっと大げさではと思っていたまるさんだが、療育であまり言葉を発しない他人の子が返事ができるようになったのを見て、まるさん自身も涙ぐんでいた。自分の子かどうかに関わらず、「子供の成長」をより愛おしく感じるようになった。

リュウくんと密接な関係にある、まるさんのお父さんやお兄さん。最初はよく分かっていなかっただけなのかもしれないけれど、否定的になることは一切なく、それなりに障がいのことを分かろうとしてくれている。そんな環境をまるさんはありがたく思う。


■発達障がいに理解のある環境がうれしい
リュウくんの発達障がいの件を親しい友人に伝えることについては、特にためらいはなかったそう。「『発達障がい』って、今はよく聞く言葉だし、むしろ仲のいい友人たちには知って話を聞いてほしかったのですぐに伝えました。友人もそんなに驚くことも悲観することもなく話を聞いてくれた印象がありますね。反応は想定内で、『みんな今の時代、子供の発達に悩んでる人多いからねー』といった感じで、自分の知り合いの発達障がいの人の話をしてくれたり、私が気にしないように話してくれている感じでした」

ほかの子供も含めて、少しの成長でも大きな喜びを感じるエピソードが描かれている。「療育で知り合ったお友達の成長は本当にうれしいです。療育でクラスが離れてしまったり、別の療育へ行ったお友達と久しぶりに会った時に、『前より単語が増えてる!』『数字を読めるようになってる!』と気づいたら、すぐにその子のママに、『これ言えるようになったの!?すごいね!!』と伝えてしまいます」

家族・親戚や知人を含めた“否定されない環境”があることは、まるさんのメンタルにもいい影響を与えている。「焦ることや悩むことが少なくて済んでいると思っています。どんなに頑張っても発達が追いつくわけではないし、そこを否定されると、悩みも相談できなくなってしまうので…」。リュウ君はやがて就学年齢となるが、「この先の進路に関しても、支援学級や支援学校でもいいからリュウに合っている所を選べばいいよ、リュウと私が楽しく生きられればいいとみんな言ってくれるので、私も気持ち穏やかにいられます」

あるがままの現状を肯定してからでなければ、なかなか前には進めない。だから“否定されない環境”はとても重要なことだ。温かく見守ってくれる世界の中で、リュウ君はこれからも少しずつ、そしてしっかりとした成長を見せてくれるだろう。

最後にまるさんより。「まさか息子との生活を、こうして漫画にして発信させていただく機会をいただけると思いませんでした。発達障がいや育児で悩んでいる方々に少しでも参考になったり、共感を得てもらえていたら幸いです。最後に、毎回読んでくれた方もたまたま見つけて読んでみてくれた方も、ありがとうございました!育児はまだまだこれからも続いていきます。悩みすぎないように楽しく過ごしていきたいです」

取材・文=折笠隆

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