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【夏の自由工作】ラップの芯で作る万華鏡【小学校高学年向け】

  • 2022年8月3日
  • Walkerplus

いよいよ子供たちの夏休みがスタート。体験させてあげたいことが目白押しだ!その一方で、自由工作に頭を抱える保護者も多いのではないだろうか。子供の“やりたいこと”が明確でない場合、親は自由工作を監修する必要が出てくる。夏休みを有意義に過ごすためにも、できるだけ手軽に作れて見栄えのいい工作のアイデアはたくさんあった方がいい。

今回は夏の自由課題のド定番、万華鏡の作り方を紹介する。定番だけにキットも数多く発売されているのだが、すべて1から手作りすることも可能。手間がかかっているように見えるわりに、想像よりも簡単に作れるのが魅力だ。

改めて説明するまでもないが、万華鏡とは覗き穴の向こう側に仕込まれたキラキラパーツを、筒の中に貼り合わせた小さな鏡に映りこませ、眺めて遊ぶ昔ながらのアナログおもちゃだ。駄菓子屋や温泉地の土産屋などで見かけるので、日本の伝統玩具だと思い込んでいる人も少なくなさそうだが、1816年に“偏光角”の研究をしていたスコットランドの科学者が、副産物的に見つけたのがその始まり。翌年に特許が取得され、さらにその2年後の1819年には江戸時代の日本で売られていたというから驚きだ。

また、「子供の工作用に」と食品ラップの芯を保管しているのなら、出番はまさに今。トイレットペーパーの芯や牛乳パックでも代用可能だが、ラップの芯はずば抜けて硬く、ほどよい筒の太さで、デコレーションし甲斐がある。完成度を高めるためにも、ぜひラップの芯で作ってみてほしい。

万華鏡作りの難しい部分といえば、紙のくせにまるで木材のように硬いラップの芯を適度な長さにカットする必要があることと、カットできるミラー状のペーパーがその辺で売られているようなシロモノではない、ということ。刃物を使う工程もあるため、低学年の子供が作る場合は保護者が危険な部分を担当してあげてほしい。また、記事の作成にあたって実際に使った材料の商品名、それに合わせた細かな寸法も開示していく。

<準備するもの>
・食品ラップの芯
・ミラー状の薄い紙
・クリアケース
・ビーズやスパンコール
・ビニールテープ
・黒画用紙
・のり
・折り紙やラッピングペーパー(デコレーション用)

<作り方>
■1.材料を集めよう
この記事で使用したラップの芯は、「NEWクレラップ ミニ22cm×50m」のもの。半分にカットして使う。芯に仕込む鏡は、厚紙にアルミホイルを貼り付けたものでもよいが、カット可能な鏡面ペーパーがあればそちらの方がキレイに反射するうえ、余計な作業がいらないので断然おすすめ。使用したのは「セリア」の「カットできるミラー風シート 23×15cm」だ。

クリアケースは、<準備するもの>の写真内に含まれるクリーム用の小分けケースもいいが、「NEWクレラップ ミニ」の芯を使うのなら、100円ショップの手芸用品コーナーなどで売られているホログラムフレークやクラッシュホログラムの容器がジャストサイズ。容器の直径は、2.6〜2.8ミリが好ましい。

キラキラパーツは、透明感のある素材を選ぶと成功しやすい。今回の作り方なら、完成後にパーツを入れ替えられるので、失敗を恐れず試してみたいキラキラパーツを入れてみよう。

■2.ラップの芯を切断する
「NEWクレラップ ミニ」の芯は長さ22.7センチなので、11.3センチの部分につけたしるしに合わせて輪ゴムを巻き、切断用のガイド線を引く。そして、ガイド線に合わせて万能ノコギリでカットしていく。これで、2本の筒が出来上がる。ノコギリの刃の厚み分、長さが削れてなくなったので、仕上がりは11.2センチになった。

■3.ミラーシートをカットする
用意した筒の内側にぴたりと収まる、正三角柱の鏡を作っていく。11.2センチにカットした「NEWクレラップ ミニ」の芯に、「セリア」の「カットできるミラー風シート 23×15cm」を仕込む場合、11.2×2センチにカットしたミラーシートが3枚必要。ほかのものを使うなら、適当なサイズの紙を三つ折りにして型紙を作る方が計算するよりも早い。

■4.ミラーシートを貼り合わせる
カットしたミラーシートは、鏡を内側にしてビニールテープで正三角柱状に貼り合わせる。先に保護シートを剥がしておくのをお忘れなく!

■5.筒にミラーシートを挿し込む
正三角柱状にしたミラーシートを、筒の中に収める。寸法通りに作ると、ぴったり収まるはずだ。ただし、多少ゆるゆるしていても大丈夫。収まらなかったら、ビニールテープを剥がしてミラーシートを切るなどし、サイズ調整してみよう。

■6.クリアケースを固定する
片端にクリアケースの底面をあて、フタを避けながらビニールテープで固定していく。筒のフチに瞬間接着剤やボンドをつけておき、ケースを貼り付けてからさらにビニールテープで固定すると、さらにしっかりくっついて安定感アップ!

■7.覗き穴を作る
黒画用紙にラップの芯をあて、円周をぐるりとえんぴつでなぞったら、この線よりも5ミリ程度大きめに切り取り、ガイド線まで放射状に切り込みを入れる。中央に穴をパンチなどであけ、放射状の切り込みをガイド線に合わせて起こし、クリアケースを貼らなかった側に貼り付ける。一度ノリで貼り、ビニールテープで押さえておくと、剥がれにくくなる。

■8.クリアケースにキラキラパーツを入れたら完成!
好みのキラキラパーツをクリアケースの中に入れたら出来上がり。筒の外装をデコレーションすると、前世がラップの芯だとは思えないほど立派な仕上がりに。

<失敗しないポイント>
・ラップの芯をカットする時は、できるだけ断面が荒れないように注意しよう。断面がギザギザになってしまったら、やすりで削るなどして滑らかにしておくと、次の作業がスムーズ。
・ミラー風シートをネット購入するなら、「ハサミで切れる鏡」「塩ビ ミラー」「ミラー 工作紙」などの検索ワードが役立つ。
・キラキラパーツは、たくさん入れすぎない方が無難。透明な素材ならたくさん入れてもいいが、不透明な素材だとただの黒い塊になってしまう。少しずつ加減しながら足していくとよい。

ゆっくりと筒を回転させながら覗き込むと、絶えずきれいな柄が現れる。同じ柄は二度と見られず、目で見たその美しさを他人にシェアするさえ難しいという、究極のアナログアートだ。仕組みがわかるともっとおもしろくなるおもちゃなので、小学生のうちに一度は作っておきたい。

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