
両親を突然殺害され、1人残されてしまった少年に、とある「選択」を迫った女子高生。本作は、SNS漫画として制作された4ページの短編作品。選択肢によって人生が大きく変わることを描いた中原ろく(@rokurockvi)さんの「近所のお姉さんが魔女だった話」を紹介する。
本作を描く中原ろくさんは、現在、双葉社「漫画アクション」にて『死にたいと言ってください ー保健所こころの支援係ー』を連載中。前回、ウォーカープラスで「第79回ちばてつや賞」準優秀新人賞を受賞した「小人の住処」を記事にしたところ「人よりも人らしい小人に感動!」と、こちらも大きな反響を呼んだ。中原さんの作品は、いずれも人間の拠り所を絶妙に描いており、心に刺さるものが多い。
■一家惨殺という痛ましい事件の背景
一家惨殺という痛ましい事件が起こった。林間学校に行っていて、1人無事だった残された少年。両親の葬儀に参列した知人たちからは、事件の噂話が絶えない。
突然両親を失い、悲しみの真っ只中に現れたのは、近所の女子高校生だ。1人残されたショウのために彼女は「私が殺してあげようか」と犯人への復讐を提案する。
「死ぬよりももっと辛い目に合わせてあげよう」ショウの寿命の半分をくれれば、なんだって叶えてあげる、彼女は自分が実は魔女でショウの願いを聞いてあげると約束する。そこでショウが選んだ願いは――。
犯人へ復讐よりも誰か寄り添える相手を願った少年の純粋な心に「意外性のあるストーリーで新鮮!」「少年が救われてよかった」というコメントや3895のいいねと581のリツイートが届いている(2022年7月時点)。
画像提供:中原ろく(@rokurockvi)