5月20日、東京・表参道に「パーソナル・サウナ KUU(クウ)」がグランドオープン。サウナを独り占めできるラグジュアリーな空間が誕生するというので、気になる記者は現地に向かった。
5月12日にプレオープンし、既に反響を呼んでいる「パーソナル・サウナ KUU」。「人目を気にすることなく“空”になれるひととき」を提供し、昨今の個室サウナブームを“文化”に変えるべくオープンするという。コンセプトは、「地・水・火・風と私 癒やしを超えた、自分回帰の空間へ」。
同店では、コンセプト通り、地・水・火・風を元にした施設・サービス・体験を提案している。「地」は、森林の中にいるようなナチュラルな香りや、チーク材を施した“ととのう”ためのチェア「BREEZE CLUB CHAIR(ブリーズクラブチェア)」などで表現。
「水」は、個室サウナとしては珍しく全室に用意する水風呂、「火」は、個室内に設置した暖炉(本物の炎のようにゆらぐ炎は水蒸気で表現)、「風」は、オリジナルアロマの癒やしの香りで満たした空間や、自分の好きなタイミングで楽しめるロウリュなどで表しているそうだ。
同店広報担当者の鈴木鑑記氏は、KUUオープンの経緯として「コロナ禍において、狭いサウナで密になることをためらっている人や、水風呂に先客がいて遠慮してしまうという人に“自分のペースで”入っていただきたいと考えたのがきっかけです」とコメント。「表参道駅から徒歩約3分という、駅が近いこの立地なら、ランチをしてからとか、サウナの後に買い物をして…とか、そういう風に予定を立てることもできると思います。通いやすさもポイントになんです」とアピールする。
重い鉄錆の扉をくぐって早速、店内に入ると、同店のために調合されたというオリジナルアロマの優しい香りに包まれる。エントランスの一角にはインスタスポットとなるようなハンギングチェアや、お洒落なグリーンオブジェなども用意されており、感度の高い女性客にも喜ばれそうだ。
その先には、グレーを基調とした落ち着いた雰囲気の廊下があり、パーソナルルームが7室続く。こだわりは、それぞれの個室の中にある、フィンランドサウナジャパンがプロデュースしたKUUオリジナルのサウナ室(温度は80度～90度)や、オリジナルアロマで楽しめるロウリュ(2種類のアロマから選べる)、信楽焼の浴槽で用意する約17度で管理された水風呂(肌に優しい軟水を採用)や、ミスト水流とノーマル水流が切り替えられるシャワーとなっている。
注目は、意外にも広いサウナ室だ。1人用だと聞いて、肩をすぼめて入るくらいのサイズ感かと思っていたのだが、サウナベンチが2段になっており、横に足を伸ばすことも可能。のんびりとくつろげそうだと感じた。
また、他人に遠慮することなく、個室に付いたエアコンで温度調節できるのもうれしい。快適な空間でチェアに座り、暖炉の炎を見ながらボーッとすれば、都会にいながら非日常感を味わえそうだ。鈴木氏は「サウナでととのって、アロマで癒やされて、『1/fゆらぎ』を感じることができる炎を見ながら、揺らぎ効果も得てほしいです」と話していた。
なお、同店は完全予約制(公式サイトより予約)で、通常料金が70分5500円。リピート予約の場合は5170円となる。利用者には、オリジナルウォーターが無料で1本付き、サウナハットも無料でレンタル可能だ。
取材・文＝平井あゆみ
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