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駒なのか、ケーキなのか?加藤一二三さんからも「注文したいのです!」と熱視線、話題の「将トケー棋」がかわいい!

  • 2022年5月30日
  • Walkerplus

盤面に並べられた将棋の駒…だが、断面からはいちごがのぞいている。この駒で将棋を指す場合はトングで掴むのだろうか?うっかり口に運んでしまうかもしれない…そんな想像が膨らむのは、クリエイターのカナイガさん(@shiragaigarashi)による作品「いちごの将トケー棋(しょうとけーき)」だ。

SNSで「いちごの将トケー棋」が発表されると、「かわいい!」「おいしそう」と大きな反響が起きた。スイーツ好きで、対局中にケーキを一気に3つ平らげたというエピソードを持つ“ひふみん”こと、加藤一二三さんからも「注文したいのです!」というコメントが。どうやってこのユニークな駒が生まれたのか、カナイガさんに聞いた。

■食べ物が放つ独特のエネルギーを大切に制作
食べ物をモチーフに独創性のある作品を多数制作しているカナイガさん。

「ショートケーキって“将トケー棋”って表記できるなぁ…という言葉遊びの部分を思いつき、そこからビジュアルが生まれました。駒自体はアクリル製なのですが、本物のケーキの写真を貼って、ケーキの表現をしています。特に断面はこだわった部分で、絶対に“本物のケーキ”の写真を使わなければおいしそうな雰囲気が出ないと思ったので、きれいに撮影するようにしました」と教えてくれたカナイガさん。

過去には、タッチすると「ジュッ」と肉が焼ける音がする生肉柄の電子マネーカードや、婚約指輪とひっかけた「コーン約指輪」など、多くの作品が“バズった”経験を持つ。個性的な発想を生むため、意識的にしていることはあるのだろうか?

「中学・高校時代はお笑いのライブに通い詰めて、大量にインプットをするようにしていました。しかし今は、無理に特別なことをするのではなく、普段の生活の中で、食べ物や街中の看板をぼーっと眺めながらおもしろいと感じることを探すようにしています。見つけたものや、ふと降りてきたアイデアはすべてメモをしていますね。前までは紙に書いていたんですが、最近はスマホのメモ帳にさっと打ち込んでいます」

幼い頃から“ものを作る”ということに親しんできたが、現在の食べ物をモチーフにした作風に行き着いたのは、2018年、高校卒業を控えた頃だという。

「私が食べ物の魅力として感じているのは、“独特のエネルギーを放っている”ということ。食べ物の持つ力を作品に落とし込むためにも、ちゃんとおいしそうに“魅せる”ということにこだわっています」

その言葉通り、カナイガさんの作る食べ物はどれもこれもリアルでおいしそうだ。そしてそのリアルさが作品にシュールなかわいさを生んでいるのだろう。

■将来の夢は「ショートケ駅」の開業
今年3月には「舟皿に入ったたこ焼きを見て思いついたこと」として、たこ焼きが実際に川下りをする様子「たこ焼きの舟」を公開し、Twitterでは19万いいねを獲得(2022年5月時点)と精力的に活動。しかし、4月には就職をしたカナイガさん。制作の時間はとれているのだろうか?

「学生の頃は時間があったので、家で気が向いた時だけのんびりと制作していました。就職してからは、まだまともに制作ができていないです。学生時代に比べると、自由な時間は少ないですが、休みの日などを使って、これからも楽しく作り続けられたらと思っています」

カナイガさんの作品はカプセルトイ化されているものも多く、「いちごの将トケー棋」もキーホルダーになって発売されることが決定している(発売時期未定)。作品発表のペースはゆっくりになるかもしれないが、“カナイガワールド”を身近に感じる機会はこれからもありそう。

最後に、将来の夢を聞くと「食べ物のテーマパークを作ること」「ショートケ駅を現実で開業させること」というダイナミックな回答が返ってきた。実現したら食べ物のエネルギーに包まれて、元気と笑いが満ちた場所になりそうだ。カナイガワールドの今後の発展を期待したい。

取材・文=西連寺くらら

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