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【パンダWalker】70種類の豊かな表情にワクワク!ぱんだなチョコ菓子「さくさくぱんだ」はこうやって生まれた

  • 2022年2月2日
  • Walkerplus

パンダにまつわる情報をお届けする「パンダWalker」。今回は、2021年に発売25周年を迎え、人気テレビアニメーションの「呪術廻戦」とコラボしたチョコレート菓子「さくさくぱんだ」に注目してみた。チョコレートとビスケットでぱんだの顔をかたどったこのお菓子。その表情はなんと70種類!なぜパンダだったの?レアな表情はあるの?ぱんだなお菓子の誕生秘話を、カバヤ食品株式会社広報室の廣井良伸さんに聞いてみた。

■なぜ「パンダ」だったの?
「さくさくぱんだ」は1996(平成8)年発売のロングセラー商品。「幸せみつけた、癒しのぱんだ」をコンセプトに、定番の「ミルク&ほろにがチョコ」フレーバーのほか、期間限定フレーバー、ファミリーパックを展開中だ。それにしても、なぜ「パンダ」を選んだのだろう?

「当時、お子様向けのチョコビスケットを開発したいという思いがあったんです。ただ、普通にチョコレートとビスケットを組み合わせても面白くないため、とにかくかわいい商品に仕上げたいと。そこで、動物図鑑をめくっていたところ、パンダならお子様にも人気がでるのでは?と思いたち、パンダに決まったと聞いています」と廣井さん。

「それに、パンダは目に特徴があるので、チョコレートとビスケットで再現できるイメージがわいたことも理由のひとつ。デザインも、動物図鑑のパンダを参考にしたそうです」と続けた。

ただ、デザインが決まっても、そのまますんなりとは発売に至らず、「ヨーロッパのお菓子からヒントを得て開発を行いましたが、当時の弊社はチョコビスケットに対する知見が少なかったため、品質保持を維持できるビスケットやチョコレートの配合を作り上げることに大変苦労したようです」と語った。

■試行錯誤を繰り返し、今では70種類の顔に!
2022年で26年目に突入する「さくさくぱんだ」。ブレイクしたきっかけは「ファミリータイプの商品を発売した2010(平成22)年でしょうか。小分けタイプなので、家族で楽しむのにぴったりだったからだと思います」と言い、「もちろん、ぱんだのかわいらしさがチョコとビスケットで再現できている点も愛される理由でしょうし、なにより、おいしいことは大前提です!」と振り返った。

しかし、今の形になるまでにはさまざまな試行錯誤があった。

「現在はチョコレート部分でもぱんだの顔を表現していますが、商品が世に出た当時は今とは逆で、ビスケット部分でぱんだの顔の役割を果たしていました」

■「さくさくぱんだ」から生まれたキャラクター「さくぱん」がパッケージに登場!
おいしさには自信があった「さくさくぱんだ」。お客様によりそのおいしさを伝えるために、ある時、キャラクターが誕生した。

その名も「さくぱん」

誕生日は、3月9日。元気がよすぎて失敗することもあるけれど、3秒後には立ち直る、とっても元気な男の子。ちょっと甘えん坊で、黒いところはチョコレート、顔と体はビスケットでできている。

そんな「さくぱん」が、2003(平成15)年のパッケージに初登場!ビスケット部分がぱんだの顔の素朴な「さくさくぱんだ」に、かわいらしさが加わった。

また、2003(平成15)年のパッケージには、WWFのロゴが。「さくさくぱんだ」を通して、ジャイアントパンダなどの野生動物の保全に協力していたこともあった。

2006(平成18)年になると、チョコレートがぱんだらしく白黒2種類に!元々あったチョコレート面の表情もはっきりとさせた。これが70種類ある顔への出発点になった。

ファミリーパックが初登場したのが2010(平成22)年3月。6袋入りで、かわいいぱんだのチョコビスケットをみんなで分け合えるとあってファミリー層に大好評となった。

そして、2016(平成28)年には「さくぱん」の顔そのものがパッケージデザインとなって、ぱんだらしさを全面にプッシュ!

「大きさやデザインも少しずつ変化を繰り返すにつれ、表情の種類が増え、2016(平成28)年に現在の70種類になりました」と、変遷を教えてくれた廣井さん。外装も、この年に箱型から保存の効くスタンドパウチ型に変わった。

こうして「さくさくぱんだ」は変化を遂げ、現在は「ミルク&ほろにがチョコ」フレーバーと「ファミリーパック」が定番商品に。2月下旬までは期間限定の「さくさくぱんだ ストロベリー&ショコラ」が販売されている。

■ビスケット部分のぱんだには、レアなこあら型も⁉
各ぱんだにはそれぞれの表情にまつわる名前が付いており、公式サイトにはすべてのぱんだがズラリ勢ぞろい!多彩な表情を見ることができるので、推しぱんだを探してみよう。

70種類そろった2016(平成28)年以降、ぱんだの表情に入れ代わりはあったのだろうか。

「特に変更はありません。ただし、ビスケットにはレア型が存在します」

どんな顔かというと…

「それは、こあら型です。実はビスケット部分もぱんだ型なのですが、そこがこあら型になっているんです。確率は社外秘。ぜひ探してみてくださいね」と笑う廣井さん。

実はこれまでも、お蔵入りになったものが多数あるそうで「製造面、デザイン面などさまざまな理由で商品化には至りませんでした」と、日の目を見なかったものが多数あったことも教えてくれた。

■「さくさくぱんだ村」では、おいしさの秘密や仲間の紹介も
ニコニコ笑顔やウインクにタレ目、落ち込んだり怒ったり、はたまた「おばけ」やかっぱになった「かっぱんだ」がいたりと、70通りの表情を見せる「さくさくぱんだ」。なかにはマスクをつけた顔もあり、時勢を反映しているように思える。2021年の3月1日に開村したTwitterの公式アカウント「さくさくぱんだ村」(@kabaya_sakupan)のなかでは、「いどばた はなこ」通称はなちゃんと言う名前で、マスクをつけたぱんだも活動しているのだ。

「マスク顔のぱんだは、70種類がそろった時点ですでに存在していました。でも『さくさくぱんだ村』のはなちゃん(2021年12月初登場)の存在は、やはり時勢を意識したものになります。というのも、マスク顔のぱんだとしてInstagramなどのSNSで取り上げていただくことが多くなり、お客様が認識してくださっていると感じたからです」と話す廣井さん。しかし、「時勢をそのまま反映するのではなく、よりポジティブにお客様に『さくさくぱんだ』の魅力を存分にお届けできるように、とも考えているんです」

「いどばた はなこ」(はなちゃん)がなぜマスクをしているかというと、実はしゃべりすぎ防止のため。でもマスク=コロナ対策万全の「さくさくぱんだ」はなちゃんの存在は、お菓子を通じて社会を元気にしたい、というカバヤ食品のモットーにぴったりなのでは?

ちなみに、甘いものが不足していた時代にキャラメルを販売し、爆発的な売れ行きを見せたカバヤ食品株式会社は1946(昭和21)年に岡山県で創業。社名は動物の「カバ」が由来だ。カバの「おとなしく、平和を愛する」という印象と、大きな口においしいものがたくさん食べられる時代になることを願って、社名にカバの名を取り入れた。

70種類のぱんだの中に、カバに変身した顔はないが、平和な世の中でお菓子を存分におなかいっぱい楽しんでほしいという思いは、時代にも寄り添いながら26年間愛され続ける「さくさくぱんだ」にもしっかりと込められているのだ。

マスク顔のほかにも、仙人、ひょっとこ、工場長、歯磨き中、勉強中などいろんなぱんだがいておもしろい。全ての商品には、70種類から何種類かがランダムに投入されているので、何が飛び出すかお楽しみに!

実は「さくぱん」の誕生日である3月9日は、3と9で「さく」と読むことから「さくさくぱんだの日」として、一般社団法人 日本記念日協会に正式認定されている。この日はぜひ「ありがとう」の感謝をこめて「さくさくぱんだ」を家族や友達に贈ってみては?

取材・文=田村のりこ

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