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【漫画】「理不尽に怒る人」「傘の持ち方が危険な人」に仕返し!双子猫の勧善懲悪&ほっこり漫画がかわいい

  • 2022年2月2日
  • Walkerplus

「SNS海水浴場」など、皮肉を込めた風刺イラストがSNSで注目を集めているイラストレーター・うのきさん(@UNOKINOKI)。主にTwitterで話題になるのはイラストや子育てネタの漫画や動画だが、実はInstagramに投稿している漫画「まるとしっぽ」(@maruandshippo)も大人気。双子の猫のおかしな日常を描き、ほんわりとしたタッチながらも、日常のあるあるや少し毒っけのある話など、思わずクスリと笑ってしまう内容だ。

今回はうのきさんイチオシのストーリーを紹介すると共に、「まるとしっぽ」の誕生秘話を聞いた。


■Instagramで話題の猫!「まるとしっぽ」って?
「まるとしっぽ」は、丸いしっぽを持つ無表情でずる賢い「まる」と長いしっぽを持つ表情豊かで優しい「しっぽ」の双子の猫と、愉快な仲間たちが繰り広げる5コマ漫画。

ほっこり系ストーリーから、時には私たちの社会でも起こるような勧善懲悪的な話まで、「まるとしっぽ」が扱うテーマはさまざま。うのきさんは「まるとしっぽをよく観察し、実際に彼らがしそうな行動を描くように意識しています」と話す。

「まるとしっぽの普段の生活の一部をのぞかせてもらい、それを絵に起こしている感覚で描いています。『まるとしっぽ』というキャラクターは生きています。キャラクターを無理矢理動かそうとするとキャラクターが死んでしまいます。なので、キャラクターがしなさそうな行動は描かないよう心がけています」

■モデルは近所の野良猫!妄想から生まれたストーリーの数々
2015年より1日3回、本人いわく“落書き”を描いてはInstagramに投稿する日々を続けていたうのきさん。その中で2匹の猫がいたずらをする絵が人気になったそうだ。それが後の「まるとしっぽ」だが、この作品は近所の野良猫の生活を観察して生まれたという。

「普段から野良猫がいると観察したり写真を撮ったりするのですが、その中で『この子たちはどうやって生活してるんだろう?』と考えるようになりました。そんなふとした疑問から、実は人間を利用してご飯をゲットしていたり、いたずらをしてからかっていたりして…?と、勝手な妄想がふくらみ、それが後々の『まるとしっぽ』に繋がっているような気がします」

当初、2匹の猫には名前や設定も決められていなかったそうだが、描き続けるうちにフォロワーのコメントから名前や性格が決まっていったそうだ。うのきさんは「フォロワーさんたちと一緒に作り上げた感覚でした」と当時を振り返る。

■言葉の壁を越えて海外で人気上昇中!
そんな「まるとしっぽ」は、日本だけでなく海外からも大人気。台湾では「小圓和小尾」の名前で愛されており、2020年には台湾で行われた台北国際コミック・アニメフェスティバル「台北国際動漫節」に参加。たくさんのファンが訪れ、「まるとしっぽ」ブースは大盛況となった。

「ストーリーやテーマが誰にでも理解できるものであることに加え、“言葉を使わない漫画”だからではないでしょうか」と、うのきさんは人気の理由を教えてくれた。

「漫画を描くうえで、どうしても言葉の壁はつきものです。ですが、『まるとしっぽ』はキャラクターのアクションやリアクションで見せる内容なので、海外の方にも楽しんでいただけているのではないかと思います」

また、昨年には台湾で使える交通系ICカード「悠遊カード」のまるとしっぽデザインバージョンが販売されたりと、まだまだ人気上昇中だ。

「ありがたいことにファンの方から『買いました!』という報告をいただきました。求められる場所で求められる商品を開発できたらいいなと思っています」

■2022年は動くまるとしっぽに期待!
うのきさんが2021年に積極的に取り組んだのは動画制作。「月日が経つ早さを表現してみました(1月〜12月)」という作品ではあまりに早く過ぎ去ってしまう時間の流れをアニメで表現し、SNSで大きな話題となった。そこからうのきさんは動画制作に力を入れ始めたが、今後は「まるとしっぽ」でも取り入れていきたいという。


「去年は『まるとしっぽ』を更新していなかったので、今年は去年より更新できるようにがんばります。というのも、去年から『うのき』というブランドを押し上げるためにあえて『まるとしっぽ』に頼らない動き方をしてきました。2022年は去年培ったアニメーションの技術を取り入れ、新しい形を作っていこうと思っています」

「動くとまた違うおもしろさが出ると思う」と考えるうのきさんは、2匹の猫を動かすことにも積極的。「まずは動くスタンプからやってみたいです!」と意欲的に話してくれた。

2021年に5周年を迎えた「まるとしっぽ」は、さらに進化させる術を模索している状況だ。近い将来、画面の中を元気に動き回るまるとしっぽが見られるかもしれない。今後の2匹の動向が気になるばかりだ。

取材・文=福井求

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