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海外からの反響も!“ニューレトロ”なイラストが人気のワケ

  • 2021年11月12日
  • Walkerplus

大阪府出身の新進気鋭のイラストレーター・サンレモさん。レトロな世界をファンシー&ポップに描いた“ニューレトロ”なイラストが話題を呼んでいる。今回はサンレモさんに直撃し、作品のこだわりやイラストレーターを志したきっかけなどについて聞いてみた。

■海外からの反響も多数!サンレモさんの人気作品
乙女心くすぐる作品を手掛けるサンレモさん。多数の作品をSNSで投稿するなかでも、「LETTY ASA」と「LETTY YORU」の2つのイラストはTwitterで多くのいいね!を獲得したほど、反響が大きかったと言う。

「これらのイラストは今の絵柄が定着してすぐの作品です。たくさん拡散していただいて、本当にびっくりしました。海外から反響も多く、さまざまな国の方から感想をいただけて、すごく嬉しかったのを覚えています。『SNSすごい…!』ってなりましたね」と語ってくれた。

■遊び心が満載!散りばめられた裏設定もおもしろい
「描いている時が1番楽しい!」と語る、サンレモさん。その言葉通り、描かれる女の子は皆愛らしく、彼女が楽しみながら描いているのが伝わってくる。

「作品を描く時の楽しさでいうと、裏テーマのような感じで物語を考えるのも楽しいです。テーマと関連性のあるファッションアイテムを散りばめるのも大好き。説明はしないですが、大体の絵はそれを考えて描いています」

その代表的な例が「心踊るのお見通し」だ。

「このイラストは“ウェイターに会うのが楽しみで仕方ないけど、素直になれなくてミステリアスを気取ってしまう女の子”と、“そんな女の子の心なんてお見通しの男の子”というのが裏テーマ。女の子は、表情が見えにくい帽子や?マークのピアスを身につけてミステリアスさを演出していて、一方男の子は、魔法のカクテルで、女の子の心を見透かしていたり。すべては伝わりにくいかもしれませんが、自分が楽しいので小ネタをたくさん盛り込んでいますね」

「あなたとなら踊るわ」は、“パーティーには出たくないけど、あなたとなら踊るわ。執事が大好きなズボラお姫様”という設定がある。設定を知れば、お姫様がちょっぴり挑発的な表情を浮かべているようにも見えるのが不思議だ。「TRUE END」の裏設定は、“夫から逃げて家を出ろ!それがトゥルーエンドだ”。よく見ると、背景にはナイフや男性の手も描かれていて、恐ろしいシーンをコミカルかつキュートに描いているのがさすがだ。

「背景があるイラストは物語がないと描けないくらいです。この前Twitterで初めて自分の頭の中だけにあった物語をイラストに添えてみましたが、リアルで乙女チックな設定にちょっと照れてしまいました(笑)」

「昨年のクリスマスのイラストでは、プレゼントの箱型のバッグや雪だるまの指輪、スノードーム付きのカチューシャ、ろうそく型のケーキなど、たくさんクリスマス要素を詰め込みました」と語る、サンレモさん。目を凝らして絵を見てみると、散りばめられたストーリーの要素と彼女の遊び心に気づくことができるだろう。

■イラストレーターになったきっかけとは?
「イラストレーターを目指したきっかけは、中村佑介さんが手掛けた『ASIAN KUNG-FU GENERATION』さんのCDジャケットです。線や色使いの美しさと世界観に衝撃を受けて『私もこんな絵が描きたい!』と思うようになりました」
そんな思いを秘めて活動を始めたサンレモさん。彼女の活動の分岐点となったのは、アーティスト「アーキペラゴ」さんのCDジャケットだったという。「サンレモとして1番初めにいただいた大切なお仕事です」と、思い出を振り返ってくれた。

■「こだわりがないことが、こだわりです」
最後に、作品を描くうえでのこだわりについて聞いてみた。

「実は、絵を描く時は特に何も意識していません(笑)。というのも、元々好きだった80年代の作品に影響を受けているのはもちろんですが、私自身、SFの世界だったり、近未来的なものにも興味があって。なので、懐かしさのある絵柄でも、テーマやモチーフは特に意識せずに、その時に思いついた要素や描きたいものを入れ込んでいます。なので、こだわりがないところが、こだわりですね。ちょっとかっこよく言ってみました(笑)」

自由な発想でレトロな世界を描くサンレモさん。今後は、実写とイラストのコラボ作品や動画製作にも興味があるという。

マシュマロボディで色気漂う女の子がかわいいのはもちろん、裏テーマの物語を読み解けば、さらに作品の世界に入り込める点も人気の理由なのだろう。若きイラストレーターが表現するレトロで新しい世界が今後も楽しみだ。

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