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【漫画】従順なロボットは人間扱いされるのか?ブラック企業経験者から「泣いた」と反響

  • 2021年10月18日
  • Walkerplus

もしも一度教えたことをきちんと実行でき、どんな頼み事も「イイデスヨ!」と引き受けてくれるロボットが企業に雇われたら、どのような扱いを受けるのだろう?そんなちょっぴり遠い未来に起こりそうなシチュエーションを描いたがっしーさん(@gassimanga)の漫画が、「考えさせられる」「深い」と話題だ。

読み終わった後、心に「何か」を残す漫画を生み出しているがっしーさんに、作品の投稿を始めたきっかけや、創作活動について聞いてみた。

■子どもの頃から好きだった漫画を、大人になった今もう一度
がっしーさんがTwitterで漫画を投稿し始めたのは、2年ほど前から。iPadを利用して描いているそう。

「子どもの頃から漫画を描くことが好きでした。大人になってから『また描きたいな』と思ったのが、投稿を始めたきっかけです」

漫画を描き始めた当初は、昔から憧れていたバトル漫画やギャグ漫画を執筆していたのだとか。そこからさまざまな漫画を投稿するうちに思いついた作品の一つが、今回紹介する「イエス・ロボット」だ。

■過酷な労働環境に身を置いた自身の経験を、作品に反映
エミ博士が発明した「イエス・ロボット」は、見た目はほぼ人間で簡単な会話も可能。学習能力が高くわからないことは自ら質問できるうえ、頼まれたことは基本なんでも引き受けるという。

素直で礼儀正しく協調性のあるこのロボットを、エミ博士は人間と同じ給料で企業に貸し出す。ただし、「ロボットではなく他の社員の人間と同じように扱う」との条件付きで…。

一見夢あるSFものかと思いきや、主題は現代社会にまだまだ根付く労働の闇だ。誕生のきっかけについて、がっしーさんに聞いてみた。

「過酷な労働環境に苦しむ人は多く、僕自身そういう経験があったので『なんとかならないかなあ』と思ったのがきっかけです。こんなロボットが本当にあればいいのにという願望を、そのまま漫画にしました」

自身の経験も踏まえた本作は今まで投稿した作品の中でも特に多くの人に読まれ、反響も大きかったそう。

「『すごく刺さりました』『心に響きました』『泣いた』など、たくさんの感想をいただきました。そして、過酷な労働に身を置いた経験がある方がこんなにもいるのだと、改めて気付かされました」

■キャラクターの「セリフ」に強いこだわり
「イエス・ロボット」の他にも、人生について考えさせられる「自殺を止めるポンコツ死神」や、ゆるいやりとりにほっこりする「へっぽこ勇者とゆる魔王」など、さまざまな作品を投稿しているがっしーさん。漫画を描くうえでのルールやテーマはあるのだろうか。

「ルールなどは特にきめていません。基本好き勝手に描いています。ですが、キャラクターのセリフには気を遣っています。漫画のテーマも特に決めず、ふと思いついたものや自分の経験を踏まえて描いています。大好きな散歩中、ふと思いつくことが多いですね」

最後に今後の活動について聞いたところ、「これからもいろいろな漫画を描いていけたらいいなと思っています」と答えてくれた。また、「いつも漫画を読んでいただき、ありがとうございます!これからも気が向いた時、読んでもらえたらうれしいです」と、読者へのメッセージも。

次はどんな作品で、私たちの心を揺さぶってくれるのだろうか。がっしーさんの活躍を今後も楽しみにしたい。

取材・文=石川知京(ウォーカープラス編集部)

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