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内田理央「エッチなセリフをなるべくポップに」話題の「来世ちゃん2」撮影秘話

  • 2021年9月8日
  • Walkerplus

性依存系女子、BLオタク、魔性のタラシ、処女厨、風俗ガチ恋など、恋愛と性をこじらせたイマドキ男女の恋愛模様を赤裸々に描く同名漫画を原作にした、ドラマParavi「来世ではちゃんとします」(テレビ東京ほか・2020年)。

恋に悩む女性たちからの共感の声が殺到し、続編のドラマParavi「来世ではちゃんとします2」(テレビ東京系・毎週水曜深夜0時40分、Paraviにて毎話独占先行配信中)が放送中だが、そんな本シリーズで主演を務めるのが内田理央だ。

5人のセフレと愛を営む性依存系女子・大森桃江という過激な役を体当たりで演じ、女優として新たな評価を得た内田。そんな彼女に、本作の魅力や、1話で見せたジャングルジム緊縛など過激なシーンの裏話を直撃!

また、9月には30代に突入する内田に20代を振り返ってもらうと、10代の頃から大きく変化したという性格についてや、30代の目標も打ち明けてくれた。

■「恋をすると感じる切なさや寂しさ、心の痛みに共感していただけたのかな」
――続編の話を聞いた時、率直にどう思いましたか?

【内田理央】シーズン1はもともと「女性に共感してもらいたい」という思いでみんなで制作していて。どういう風に伝わるのかドキドキしていましたが、Paraviで20、30代の女性がたくさん見てくださっていると聞いて。頑張ってきたことが伝わったと、すごくうれしく思いました。

――シーズン1は、動画プラットフォームでも人気を集めていますね。

【内田理央】そうなんです。みなさんに観ていただいたおかげで、Netflixではまさかの日本ランキングの4位にランクインしたことがあって。私が好きなアニメの「呪術廻戦」と「進撃の巨人」に挟まれていて、その時はめちゃめちゃスクショを撮りました(笑)。

――特に共感の声が大きい女性の視聴者は、どういったところに魅力を感じていると思いますか?

【内田理央】私は原作の漫画を読んだ時に、普段何となく感じたことをおもしろく、そして分かりやすく言葉にしているのがすごいなと感じて。セフレが5人いる主人公は一見過激に見えますが、桃江のような恋愛観を持っていなかったとしても、恋をすると感じる切なさや寂しさ、心の痛みに共感していただけたのかなと思います。

――桃江は承認欲求や好奇心、寂しさの狭間を生きるアラサー女子ですが、内田さん自身が共感する部分はありますか?

【内田理央】シーズン2では、シーズン1よりも恋愛が色濃く描かれていて。セフレのEくん(おばたのお兄さん)と付き合ってうまくいかず、会社の同僚の松田くん(小関裕太)とセフレAくん(塩野瑛久)と三角関係になるというストーリーも出てきます。

桃江は幸せになりたいのに、関係を持つ相手が欲しいものばかりを与えてしまって、自分が幸せになれないというもどかしさや切なさを抱えていて。私も人のことばかり考えて気を遣い過ぎてしまい、自分を大事にできない時はあるので、そういうところは共感しました。

恋愛観という意味では、桃江と私は違いますね。桃江は「どうでもいい人に選ばれるより、本命に遊ばれていた方が全然いい」と言いますが、私はそうとは思えないです。学生時代にあまり恋愛の経験がなく、桃ちゃんみたいに人をたくさん好きになれず、逆にそれで悩んでいたタイプでした。

■「来世ちゃん」が目指したのは“ほっこりエロラブコメディ”
――シーズン2の1話では、ジャングルジム緊縛がSNSで話題になっていましたが、劇中の過激なシーンはどのように撮影されているのですか?

【内田理央】過激なシーンだからこそ、現場では楽しく和気あいあいと、みんなでアイデアを出し合いながら作っています。ジャングルジムに縛られたシーンは、オンエアは短いですが、3、4時間くらいかけ細かく丁寧に撮っていて。体制が辛すぎて、腰をやられました(笑)。撮影中に「限界が来ました」と言って縄を解いてもらい、ストレッチしてましたね(笑)。

――過激なシーンはコミカルな演出がされていて、女性も受け入れやすいのではと思います。際どいシーンを演じる際に、気を付けていたことはありますか?

【内田理央】女性が見ても嫌悪感を抱かないようにという点は、すごく気を付けていて。例えば、「ああん」というセリフも、原作の4コマ漫画だったらいいものが、ドラマで生の人間が演じると生々しくなり、「うっ…」と感じてしまうかもしれない。なので、監督やプロデューサーさんと相談しながら、エッチなシチュエーションやセリフをなるべくポップに演じるようにしました。

恐れ多いんですけど、このドラマは夜の「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」をイメージした“ほっこりエロラブコメディ”を目指しているんです。最初は難しかったのですが、今ではこれが「来世ちゃん」の雰囲気と言えるようになってきて、演じるのが楽しいし、私の代表作になったと思います。


■今年の秋はヒールを取り入れたおしゃれをしたい
――内田さんが「来世ではちゃんとします」と思う、直したい癖はありますか?

【内田理央】最近気が付いたのですが、家族や仲の良い友達と一緒にいる時に、相手の名前を連呼する癖があって。実家に帰った時にいつも「うるさい」と言われていて、なんでだろうと思っていたら、ずっと弟や母の名前を呼び続けていたんです(笑)。「お母さん、お母さん、ねーねー、お母さん」みたいな感じで。子供みたいですよね(笑)。もういい大人なので気を付けたいです。

――ファッション誌でのコーディネートや、ご自身のSNSでのファッションも話題になることも多いと思いますが、内田さんが今、注目しているファッションアイテムを教えてください。

【内田理央】ここ数年、スニーカーが大好きだったこともあり、ぺったんこの靴を履くことが多かったのですが、最近はヒールのある靴が気になっていて。ヒールをちゃんと履きこなしたいと思い、この前、ヒールがある白と黒の革のブーツを2足購入しました。

また、コロナ禍ということで家にいることも多く、ゆったりした服に慣れ過ぎているなとも思っていて。おしゃれにキメた格好でヒールを履いたら、女子力が上がってシャキッとする気がするので、今年の冬は、そういった格好にかわいい小さなバッグを合わせて、メイクもちゃんとしておでかけしたいですね。

――おしゃれして出かけたら気持ちも上がりますしね。ちなみに、どんなところにおでかけしたいですか?遠方でも構わないので、コロナ禍が落ち着いたら行ってみたい場所を教えてください。

【内田理央】香川県に行きたいです!うどんが好きなのですが、香川で讃岐うどんを食べたことがないので、本場の味を堪能したくて。1日でいろいろなお店を巡って、うどんの食べ比べをしてみたいですね。

■すごくポジティブで明るくなれた20代
――9月27日で30歳になりますね。20代は、モデル、女優、YouTubeに挑戦したりと、活動の幅を広げられていましたが、振り返るとどういう時間でしたか?

【内田理央】10代の時は、あまりみんなとコミュニケーションをとったり、外に飛び出したりすることができなくて、ちょっと後悔していたところがありました。でも、20代はそれに少しずつチャレンジできたと思っています。

――特に挑戦できたと思うことはどんなところですか?

【内田理央】10代の頃は、家にいたいので旅行すら嫌だったのですが、20代は海外にたくさん行ったり、気になるお店にひとりで入ってみたりもして。そうやって外に出て、積極的に人とコミュニケーションをとったので、大切なお友達もできました。人見知りだからといってシャットダウンせずに、どんどん世界を広げることができましたね。アクティブになれたと思います。

――お仕事面でのターニングポイントは?

【内田理央】女優の仕事を始めるきっかけになった「仮面ライダードライブ」(2014年・テレビ朝日系)でヒロインを演じさせてもらった際、ヒーローものということで、子供たちの夢を壊さないように、自分の生活をガラリと変えたんです。ちょうどその頃、雑誌「MORE」(集英社)の専属モデルが決まったことでも自分が変われて。なので、その2つのお仕事は大きかったですね。

――なるほど。具体的にどのように生活を変えたのでしょうか?

【内田理央】いろいろなところに出かけるようにしました。家にこもって、ずっとネットとアニメを見ているだけの生活だったのを、みんなに「いいな」と思ってもらえるような生活に変えたんです。

――そうなんですね!習慣を変えるのはなかなか難しいことだと思うのですが、すんなり変えることができましたか?

【内田理央】最初はプライベートを演じる様な感覚でした(笑)。Instagramの写真も、全然食べたことのない、おしゃれなカフェ風の朝ごはんをあたかも毎日食べてるような感じで載せたり、本当はひとりで緊張しながら行ってるカフェランチも、いつも行ってる風にして載せたり。でも、見よう見まねで「明るくおしゃれにやる」というのを続けていたら、ある時、それがだんだん板についてきて、頑張っているんじゃなくて日常になってきたんです。そこは自分自身がすごく変わるきっかけになったなと思います。性格も明るくなりました。

――続けることって大事ですよね。20歳の時から一番変わった部分はそういった部分ですか?

【内田理央】そうですね。性格だと思います。もともとは暗くてネガティブでしたが、いろいろな人に出会って、すごくポジティブになれた気がします。

――素晴らしい!今ではずっとポジティブですか?ネガティブに戻ることはあったりしませんか? 

【内田理央】もちろんありますよ。うまくいかないことがあると、昔の自分を思い出してしまって陰に入ってしまうこともあります。でも今は、昔に比べて自分の環境も違っているので、「昔の自分に戻っている」と自分でも気付くことができて、陰に入る期間がすごく短くなりました。「何かおいしいものを食べようかな」など、気分を変えるきっかけを自分自身で作って、抜け出せるようになりましたね。

――すごくステキな20代の変化ですね。今も笑顔が華やかで、場を明るくされているイメージです。

【内田理央】ありがとうございます。私は周りに助けられたからこそ、自分も明るくいようと思っていて。多分、私の周りの人がみんな明るいんだろうなって思います。人に恵まれた20代でした。

■30代、自分を大事に、もっと人に優しく、楽しく生きたい
――30代はライフステージが変化していく人も多い世代になりますが、内田さんが抱く30代のイメージはどういったものでしょうか?

【内田理央】周りの30代の女の子の友達が、とても楽しそうに自由に生きているので、あまり不安とかはなくて。20代よりももっと自分を大事に、もっと人に優しく、楽しく生きられるかなと思ってます。

20代は、たくさんチャレンジしてもできないことがいっぱいあって。30代を迎えて自分も少しずつ大人になってくると、20代でできなかったことも要領がつかめてくるんじゃないかな。好きなことはとことん突き詰めつつ、ひとりでゆっくり旅行もできると思います。

食べ物も、20代の頃はインスタ映えや、味もわかりやすいものが好きでしたが、最近は出汁とか奥深いものも好きになってきたので、そういう大人な感じをたくさん楽しみたいです!

ヘアメイク=Midori
スタイリスト=ゴトウカナエ
撮影=鎌田瞳
取材・文=高山美穂

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