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「セイコー時間白書2021」で判明、コロナ禍で“時間の多様性”が加速

  • 2021年6月8日
  • Walkerplus

6月10日は「時の記念日」。それに合わせ、ウオッチや電子デバイス事業を展開するセイコーは、今年も「セイコー時間白書」を発表。コロナ禍のいま、時間の使い方は無数にあるという“時間の多様性”が広がり、加速していることがわかった。

「セイコー時間白書」は、生活者の時間についての意識や実態を探る調査の結果をまとめたもの。本編調査は、2021年4月28日から5月10日までの期間、全国の10代から60代の男女1200人(男女各600人/各年代別に男女各100人ずつ/10代は15歳以上)に対して実施し、グローバル調査は、2021年5月13日から5月21日までの期間、ニューヨーク在住の10代から60代男女120人、上海在住の10代から60代男女120人(ともに男女各60人/各年代別に男女各10人ずつ/10代は15歳以上)に対して実施した。

生活を大きく変化させたコロナ禍だが、同調査で「コロナ禍で増えて良かった時間」や「今後も維持したい時間」について聞くと、「趣味の時間」(1位)や「家族とのコミュニケーション時間」(2位)といった回答が上位にランクイン。人々は、自分のペースや趣向にあった豊かな時間の使い方に気付き、実践しているようで、具体的には「料理にチャレンジした」「何日かかけてDIYをした」「ガーデニング」「じっくり本を読んでいる」などの声が寄せられた。

また、「自分の1時間の価値(=時価)」を値付けしてもらうと、仕事や家事・勉強をするオンタイムは1時間「4253円」となり、2020年の「4443円」よりやや下降。しかし、プライベートなオフタイムは1時間「1万2992円」に。こちらは2020年の「8346円」から+4646円、2017年の「6298円」からは+6694円と2倍以上も高くなる結果となり、オフタイム価値は“観測史上最高”になった(2017年調査開始)。

さらに、日本、中国、アメリカの時間価値を比較すると、中国人は、日本人、アメリカ人より日頃から「時間に追われる感覚」が強く、現在はその感覚がより加速化しているということが判明。「自分の1時間の価値(=時価)」を値付けしてもらうと、中国はオンタイム「2319円(136.55元)」、オフタイム「1751円(103.15元)」、アメリカはオンタイム「8590円(78.98ドル)」、オフタイム「8561円(78.71ドル)」という結果になった。日本はオン・オフの差が大きくオフタイムが断然高いのに対し、中国はオンタイムの方が価値が高く、アメリカはオン・オフほぼ同じという値付けになったのが興味深い。ちなみに、「大切にしている時間」について聞くと、日本人の1位は 「睡眠・休憩」、中国人の1位は「仕事・家事・勉強」、アメリカ人の1位は「趣味・遊び」となった。

これまで、会社の飲み会や食事会、通勤時間や仕事に多くの時間を使ってきたものの、コロナ禍でオフタイムの価値や時間の使い方を見直し始めた日本人。この意識の変遷について、心理的なアプローチによって「時間学」を提唱している千葉大学の一川誠先生に話を伺うと、「コロナ禍で多様な働き方、多様な時間の使い方を経験したことで、趣味や家族の時間も仕事と両立できるという実感を持った方が多いのではないでしょうか。コロナ収束後は、仕事と家庭の両立が特別なことではなくなっていそうですね」と見解をコメント。「社会に多様性が求められるように、時間の使い方も多様化するのが自然の流れ。コロナ禍で気付いた時間の使い方が社会の資産として共有され、一人ひとりや、社会全体に役立つことを願います」とメッセージを寄せてくれた。

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