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屋台の“型抜き”や母にインされたTシャツのすそ…昭和のにおいが漂うホームシック必至の「ノスタルジー系あるある漫画」

  • 2021年5月28日
  • Walkerplus

昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん。「ノスタルジー系あるある漫画」とも言えるその作品をウォーカープラスで紹介したところ、「懐かしすぎる!」「子供の頃を思い出した」と大反響があった。

この物語の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、高校生の姉「しなの」とその家族、2人の個性あふれる友人たち。クラスメイトにいたような親しみやすいこのキャラクターたちを登場させ、何気ない日常の1シーンをギャグタッチで描いていくのが特徴だ。

今回は仲曽良さんにとって特に思い入れが強い作品を選んでもらい、制作秘話を聞いた。

■夏祭りは社会経験の場?「お祭りの楽しみ方を知ってるかい」
子供にとって夏のお楽しみといえば、地元で行われる夏祭り。親からもらったお小遣いを握りしめて、兄弟や友人とお祭りに出かけた経験がある人も多いのではないだろうか。普段ケンカばかりのいくるとしなのも、この日だけは仲良し!?

「これまでの経験を振り返ると、親からお小遣いをもらえるのはお正月か夏祭りぐらいでした。『一晩でこんなにお金を使っていいんだ!』って、ウキウキした経験があります。遅い時間まで遊ぶことも、ちょっと悪ぶれて楽しかったんでしょうね」その高いテンションが一因となり、いくるは社会の厳しさを痛感してしまう。2人の掛け合いがかわいらしい作品だ。

■母はいつの時代もたくましい!「何でもインしちゃう母さん」
「おなかがすいた」と言えば、ポケットからお菓子。だらしない服装をしていると、シャツの裾をズボンに。何でも“イン”しようとする母のたくましい姿を描いた作品。

「お母さんのポケットには、いつも飴などのお菓子が入っていた記憶がありました。それだけじゃなくて、ほかにもいろんな理由から“イン”しようとするんですよね。それを思い出して、なんとも懐かしいなと」最後はちょっとうるっとくる、ホームシックになりそうな物語。

■授業に集中させるための奥義!「先生の工夫」
小学生の頃は遊ぶことや体を動かすことに夢中で、授業に集中できないことも多かったはず。そんな子供たちの集中力を復活させようと、先生は奥の手を使う!

「目の前にあんなものを出されると、眠気なんか一発で覚めますよね。だからといって、勉強の内容が頭に入っていたかは別の話です(笑)」子供時代に見た、懐かしすぎるあのアイテムを思い出す。

■憧れの運転席に感無量。「はじめての運転」
親が運転している姿を見て「いつか自分も運転してみたい」と思うのは子供ならではの気持ち。仲曽良さんも同様で、そんな思いが叶えられたのは遊園地での経験だったそう。

「初めてゴーカートに乗せてもらった時は、緊張とうれしさのあまり倒れそうになったことを覚えています(笑)。結果的には全然うまく運転できなかったんですけど、今となってはいい思い出です」そんな記憶が反映された作品は、いくるの父の気持ちになって読むのもおすすめだ。

作者自身の思い出を反映したからこそ、どの作品も思わずニヤッとしてしまうリアル感がたまらない!今後はどんなあるある作品を生み出すのか、期待せずにはいられない。

取材・文=橋本未来

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