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サプライズの花束はまさかの仏花!国際結婚の日常を描いた漫画がおもしろカワイイ

  • 2021年4月20日
  • Walkerplus

フランス人がパートナーのことを愛称で呼ぶのは“あるある”なんだそう。フランス人のジャンさんを夫に持つカーリーさん(@carly_japance)もよく「mon chéri(愛しい人)」「mon poussin(ヒヨコちゃん)」などと呼ばれているそうだが、ある日服を汚してしまったカーリーさんに対してジャンさんが言ったのは…「Oh my ブタ」。なぜか「ブタ」は日本語ではっきりと!もちろん、侮蔑の意味はなく、愛を込めた呼び方だが、まさかの表現には笑ってしまう。そんな国際結婚ならではのエピソード漫画がクスッと笑えて、文化の違いも分かっておもしろいと話題だ。

■国際恋愛・結婚には消極的だったけど…
カーリーさんがジャンさんに出会ったのは2016年。カーリーさんの同僚(フランス人)が誘ってくれた飲み会に、仕事で日本に来ていたジャンさんが参加していたのがきっかけ。

「よく初対面で『この人と結婚するかも!?』と直感が働いたとの話も聞きますが、私達にはありませんでした(笑)。私は『モジャモジャな人が来たな…どんな人か分からないから、ほかの人と喋っていよう』と思っていましたし、ジャンさんも『かわいい人がいる…でも英語は喋らないかな?仲良くなるのは難しそう』と思っていたようです。ただ、周囲の人たちが『ジャンとカーリーは相性がいいんじゃない?』と言ってくれて、徐々に2人で話す機会が増えていきました。…改めて思うと、あまりロマンチックな馴れ初めではないですね(笑)」

当時、海外との交渉を伴う仕事をしていたカーリーさん。そのため文化の違いはおもしろいというだけではなく、時にはストレスを生むということも実感しており、恋愛・結婚は文化の差が少ない日本人同士が自分には向いていると思っていたのだそう。しかし、付き合っていくうちにジャンさんの誠実な人柄に惹かれて結婚を意識するように。

「私は恋愛に淡白で、連絡は週に1度で十分、月に1度会えれば満足と思っていました。趣味も1人でできるものが多くて。対してジャンさんは頻繁に連絡をとってくるし、会いたがるしで、少し疲れちゃうな、と思ったこともあるのですが、付き合ってしばらくすると1人の趣味を心から楽しめなくなっていたことに気付いたんです。その時『ジャンさんとずっと一緒にいたい!結婚したい!』と、強く思うようになりました。『国際結婚をしたい!』『国際結婚は最高!』と思ったことはないですが、“ジャンさん”と結婚してよかったと思っています」

そもそも付き合う前に「自分は結婚を考えられる人とじゃないと付き合わない!」とジャンさんに宣言していたカーリーさん。これは恋愛に向き合う姿勢が国によって違うというのを知っていたからこそ。事実、フランスではPACS(パックス)と呼ばれる結婚をしなくても法律上結婚と同等の優遇が受けられる制度があることから、結婚をしないカップルも数多い。それゆえ、この宣言にジャンさんはかなり驚いていたのだとか。ジャンさんに結婚の決め手を聞いてみると…

「フランスでは結婚をしない人も多いから、カーリーの真剣交際宣言は本当に驚いた(笑)。でも、彼女は聡明で美しい人で…何より愛していたから心を決めたよ」という熱々なメッセージが届いた。ごちそうさまです!

■日本文化に触れた時のジャンさんのかわいさにキュン!
ジャンさんが日本文化に触れた時の反応が漫画のネタになることもあるが、その様子がなんともかわいらしい。

「花のプレゼントとして仏花をもらったというエピソードは国際恋愛にありがちなようで、インスタで作品をアップした時、多くの人から『あるある!』と共感をもらいました。日本人は『仏花=仏壇やお墓に供えるもの』ということを知っていますが、そういう知識を取り払って見たら、仏花ってエキゾチックできれいな花束ですものね。贈りたくなる気持ちもわかります」

お餅やコンビニエンスストアのおにぎりフィルムなど、日本人なら当たり前で過ぎ去ってしまうことも、フランス人のジャンさんにとっては新鮮なもの。ジャンさんの反応を通じて日本文化のおもしろさを再発見できるのも、漫画の大きな魅力になっている。

■思っていることはその場で必ず言うのがモットー
漫画から伝わってくるように、カーリーさんとジャンさんは仲のいい夫婦だが、その秘訣はなんだろうか?

「個人的に気をつけていることなのですが…『思っていることはその場で必ず言う。でも、言葉遣いは徹底的に気をつける』です。溜め込んでしまったら絶対いつか爆発してしまうので…。相手が理解するのが難しそうな場合は例え話をしたりしますね。それでゴールデンレトリバーとダックスフンドの話が生まれました(笑)」

妻の不満に夫が気付いてくれず、ある日不満が爆発!しかし夫にその怒りは通じない…という話はよく耳にするところ。そもそも話をまともに聞いてくれないというような、それ以前のこともあるが、カーリーさんのモットーは国際結婚や男女に関わらず、参考になりそうだ。

「それから漫画を描く時もそうなのですが、『○○国の人はこういう人!』という決めつけにならないようにしています。『こんな文化の国もあるよ、“人によるけど”』の“人による”という部分を一番大切にしたいと思っています。ジャンさんはフランス人らしい愛情表現をしますが、フランス人がみんなそうだとはなりません」

人によって違う部分はあるが、これからも文化の違いをテーマにした漫画を描きたいと語るカーリーさん。

「文化を知っていて損なことって何もないと思うんです。異文化を知ると、『自分の常識は常識ではないんだ』という驚きと発見があります。私もまだまだ知らないことばかりですが、発見したことがあれば皆さんにシェアしていきたいです」


取材・文=西連寺くらら

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