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「野生のプロがいる…!」アルマジロトカゲ、ドラゴン…“フル稼働”の段ボールアートが醸す“生物感”

  • 2021年2月17日
  • Walkerplus

SNSには、自身の卓越した工作技術で“プロ級”の創作物を作り出す「野生のプロ」が数多く存在する。今回は、段ボールだけでアルマジロトカゲやドラゴンといった作品を制作しただんぼさん(@danbo_2019)にインタビューを実施。段ボール素材や“フル稼働”にこだわるストイックさの理由や、段ボール創作に目覚めた経緯などを聞いた。


■突然、構造や完成時のイメージが湧くんです

――そもそも段ボールで作品を作ろうと思った理由を教えてください。

「昔から段ボールアートが好きで、国内外の作品をネットサーフィンして見ていました。そうした作品に触発されて、妻に内緒で高めのハサミなどを衝動買いしてしまうことも…。買ったハサミを使わないと見つかったときに怒られると思い、段ボール工作をはじめました」

――公開されているアルマジロトカゲ、段黒竜マキアートドラゴン、桜、アオドウガネなどの制作で大変だった点は?

「設計図やペンを使わないので、頭の中でイメージを作るのは大変でした。期間はトカゲが2カ月、ドラゴンとアオドウガネが1カ月、桜は未完成の制作中です。制作費用は、段ボールは一部を除きタダですが、道具や接着剤を割と使うので意外と費用はかかります」

――制作の際にこだわったポイントを教えてください。

「オリジナルに忠実に、イメージを崩さないようにしています。そのうえで、自分なりの個性を出しつつ、段ボールの微妙な質感や色合いを生かせるように注意しました」

――だんぼさんはSNSで「100%段ボールと接着剤、ボンドです。爪楊枝や割り箸等は使ってません」と宣言されています。これだけの縛りの中で注意しているポイントは?

「特に可動部分の構造は複雑なので、耐久性や強度には気を配り、自重などで壊れないように気をつけています」

――それぞれのサイズを教えてください。

「アルマジロトカゲは全長約33センチ。アオドウガネは全長約5センチです。段黒竜マキアートドラゴンはおよそですが、高さ40センチ×幅60センチ×奥行き70センチ。桜はまだ完成していなくて、高さ45センチ×幅50センチ×奥行き50センチぐらいの予定です。」

――モチーフ選びのポイントは?

「突然、構造や完成時のイメージが湧くんです。そのときの思いつきで、いきなり作るみたいな(笑)。あと、段ボールアートのなかで作るジャンルは決めないようにしています」

■段ボール作品がきっかけで多くの方と仲良くなれて夢のよう

――作品を初めてSNSで披露した際、反響はいかがでしたか?

「最初の作品を公開するとき、恥ずかしくてだいぶ迷いました。公開してからは、反響も大きくてしばらくはドッキリだと思っていました。スマホに変なウイルスでも入って、騙されているんだろうなと(笑)」

――同じくツイッターで段ボール作品を公開されているオダカマサキ【オドンガー大佐】(@odonger2)とも交流されているそうですね。

「アドバイスをよくもらいます。オドンガー大佐は一番尊敬している大好きな段ボールアーティストです。段黒龍マキアートドラゴンは、オドンガー大佐の著書『オダカマサキ ダンボール アートワークス』発売時のツイッターイベントで作ったものです。軽いノリで、表紙に登場するドラゴンの悪役を作りました。ツイッター上の友人であるマキアート@段ボール雑貨店オーナー(@craftsman_0818)さんの名前をもじって命名しています」


――だんぼさんの作品を一般の方に見せたことは?

「制作を始めてから、家族と子供の友達以外に作品を見せたことはありません。イベントは興味がありますが、自分からイベントに参加する勇気がなく……。それに、福岡で段ボールアートをしている人も見つからなくて。でもツイッターがきっかけで多くの方と仲良くなれて、夢のようです!」

――ほかにも、アニメ「機動戦士ガンダムUC」に登場するMS・ジェスタなども制作されていますが、今後制作予定のものがあれば教えてください。

「今は作りかけの桜とスター・ウォーズのジオラマ、バスケットシューズを制作中です」

――完成を楽しみにしています!

取材協力:だんぼ@ダンボール作家さん(@danbo_2019)

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