サイト内
ウェブ

ほんわり癒される育児コミックエッセイ。正反対の兄弟が超絶かわいい!

  • 2020年12月30日
  • Walkerplus

現在6歳と3歳の息子との日々を描いた育児日記をはじめ、優しいタッチと淡い色使いの漫画で幅広い世代から支持を集めている、イラストレーターのやまもとりえさん。ほのぼのとした子供たちとのやりとりは、どれもほんわか癒されるものばかり。やまもとさんのおすすめの作品を紹介しつつ、制作秘話に迫る!

ママを褒めちぎる次男・あっくんがかわいすぎる作品「とにかく褒めてくれる」。やまもとさんは「オチもないので誰もおもしろがらないかなと思っていました」と話すが、Twitterでは約8万いいねがつき、大好評の作品に。

■「正反対の息子2人です」

―長男のヒヨくん、次男のあっくんはどんな子ですか?

「長男は、とっても繊細。人の気持ちに同調しすぎてしまうところがあるので、心配になることも多いです。こちらが落ち込んでいると本人も落ち込んでしまいますが、こちらが優しい気持ちだと穏やかな顔になりますね。次男は正反対で、心配のいらない子。気付いたら育っていてびっくりします。手がかからなくて、数字もひらがなも気付いたら覚えていました。また、気持ちの切り替えが早くて、泣いていてもすぐにスッと冷静になったり。うちで1番の陽キャです(笑) 。同じように育っているはずなのに、性格が全く違うから不思議です」

―2人はケンカしたりするんでしょうか?

「最近はよくするようになりましたね。あっくんの方が我が強いので、ヒヨくんが『こっち来て』って言ってもあっくんが『嫌や』と言ってヒヨくんが泣いたり。気付いたら仲直りしています」

―ほかのご家族についても教えてください。

「なで肩の夫がいます。感情の起伏が激しくないので、一緒にいてとても穏やかにいられる存在。私も長男と同じで周りの感情に左右されることがあるので、とても助かっています。あとは、"ここ"って決めたら1日中同じところにいるネコのトンちゃんと暮らしています」

■漫画を描き始めたのは、妊娠中の気持ちを残すため

―元は1枚もののイラストを描かれていたんですよね。漫画を描き始めたきっかけはなんですか?

「今とは全然違うタッチのイラストを描いていました。漫画を描くようになったのは、長男を妊娠してからです。イラストレーター・漫画家で友人の小山健くんには『漫画を描いてみたら』とずっと言われていました。夫にも、『せっかくだから漫画を描いて残したら』と言われて。自分でも、妊娠中の気持ちやできごとを残しておきたいと思って、最初は週1ぐらいで描いてブログにアップしていました」

―漫画はその時初めて描いたのでしょうか。

「そうです。それまでは漫画が好きすぎて、『自分が漫画を描くなんて冒涜だ』って思っていたんです(笑)」

―子育てをしながらの漫画制作は大変そうですね。

「長男を産んでからは毎日描くようになったのですが、ちょっとでも構ってもらえていないとわかると泣くんです。紙とペンがいつでも手元にあるようにして、子供が目を離した5秒ぐらいで描いていました(笑)。だからどんどんシンプルな絵柄になっていったのかもしれません。今は、私が目の前で漫画を描いても泣かなくなりました」

―最初はデジタル作画ではなかったんですね。今も、手描きのように柔らかな線のファンは多いと思います。

「次男の妊娠がわかった時、手描きだと限界があると思い、デジタルに移行しました。でも手描きのタッチを崩したくなくて、まず手描き風のツールを自分で作りました。だから『手描きみたい』と言われるのはうれしいです」

―ほかに、あっくんの妊娠中や生まれてから変わったことはありますか?

「2人目で子育てに余裕が出てきましたね。育児日記は、それまではブログで4コマ形式だったのを、Instagramで見やすい1コマずつの漫画に変更しました」

やまもとさんの大喜利の答えに対して、「どこがおもしろいのか教えて」というヒヨくんのツッコミに思わず笑ってしまう「大喜利」という作品。「この頃は毎日大喜利を出されて、本当に大変でした。ピュアに『どこがおもしろいの?』と聞かれるから答えるしかなくて、普通に説明していました(笑)。今でもたまーに思い出したようにお題を出してきます」

■涙する人続出!人の心に寄り添う日常系漫画も

2021年3月に単行本第2巻が発売される「ねこでよければ」。「以前の連載で登場したネコのキャラクターを生かしたくて。今はオンラインでグチるだけでも炎上する時代なので、人間には話しにくいことでもネコになら言えるかなと思い、こういうお話になりました。物語に出てくるネコさんのアドバイスについては、作者の私が思っていることを押し付けるのではなくて、ねこさんならこういうのかなと想像しながら描いています」。

30代独身のAさんと子持ちのBさん。とある会社に勤める女性たちの日常をつづる「Aさんの場合」。「私はBさんの立場なのでBさんに共感していると思われているけど、本当はAさんに共感しています。1人で性格悪くいろいろなことを考えていた、Aさんの時代が長かったので(笑)」と、やまもとさん。

―今後挑戦してみたいことがあれば教えてください。

「外出自粛期間中に、今まであまり見たことがなかったアニメにハマッたんです。だから、今後はアニメ化されるような作品を作りたいと思っています。自分でもアニメを作ってみたいです」

やまもとさんが描く物語は、どれも読む人の心を軽くしてくれる温かいものばかり。柔らかなタッチと登場人物たちの優しい言葉に、癒されること間違いなし!

取材・文=上田芽依(エフィール)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.