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『宇崎ちゃんはリモトラで遊びたい!』の仕掛人に聞く“アニメ聖地巡礼”の新しい楽しみ方とは?

  • 2020年11月21日
  • Walkerplus

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、気軽に旅行を楽しみにくくなっている昨今。好きなアニメの舞台となった地域を訪れる、いわゆる“聖地巡礼”に積極的に出かけにくくなっている人も少なくないのでは。そんなアニメファンのニーズに応えるアイデアのひとつとして、新たな企画が誕生した。その名も「リモトラ」。ビジネスシーンでも急速に“リモート”が進む中、この企画は旅をリモートで楽しむ「リモートトラベル」という発想だ。

来たる11月28日(土)、人気アニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』のリモトライベントが開催される。そこで今回は、仕掛人である株式会社クールジャパントラベルの事業推進部部長 鴨生大輔氏に話を訊いた。
■コロナ禍に旅の楽しみのエッセンスを楽しめるリモトラ
11月28日(土)に開催される「リモトラ」は、『宇崎ちゃんは遊びたい!』の声優、大空直美さん(宇崎花役)と赤羽根健治さん(桜井真一役)が案内人を務めるオンラインイベントだ。アニメの舞台となった鳥取県を、2人が事前に旅してきており、参加者はそのロケ映像をライブ配信にて2人と一緒に観ながら、Zoomで直接交流することができる。今回、このイベントを開催することになったきっかけとは?

「当社は旅行会社です。しかしこんな時代に安心して旅を楽しむことは、必ずしも容易ではないかもしれません。そこで旅の楽しみのエッセンスを少しでもオンラインで再現し、お客様に楽しんでいただけないか、ということで着手したのがこのリモトラの取り組みです」

本来、旅の楽しみとは、その土地ならではの空気や人に触れるとともに、風景や食を楽しむことのはず。オンラインでも体感できる旅のエッセンスとは?

「確かに、現地でしか味わえない感動は旅の醍醐味です。しかし一方で、同行者と共に見聞したものについての感想を共有することは、オンラインでも可能ではないかと思うのです。この“リモトラ”は、単なるオンライン配信の“番組”とは一線を画す、“トラベル”を意識した企画として仕立てているつもりです」
■バスツアーの気分で、初めて会う同行者とも楽しい時間を共有してほしい
「リモトラ」の配信には、今年急速に普及したZoomが使われる。この配信の参加者は、“観客”として閲覧するのではなく、“旅行者”としてツアーに「参加」することになる。

参加チケットは2種類あり、出演者とコメント等でコミュニケーションが楽しめる「双方向参加型チケット」と、視聴のみ可能な「視聴参加型チケット」だ。なお、後者の場合はコメント等によるコミュニケーションがとれない。「双方向参加型」チケットは80名限定のプラチナチケットとなっている。

「参加者の皆様全員に、出演者とのコミュニケーションを楽しんでいただきたいのが本音です。しかしZoomを使用する以上、人数に上限がありますし、何より人数が多すぎると、誰が何を言っているかを把握するのが困難になります。そこで、これはバスツアーだと考えることで、80名という人数の上限も適正であろうと判断したのです」

「リモトラ」が単なる配信番組と一線を画する企画であることを示す差別化のポイントは、冒頭から早速やってくる。

「リモトラの重要なポイントは、参加者の皆様に、出演者や他の参加者との一体感を楽しんでいただくことです。そのために、まず点呼から始めます。大空さんと赤羽根さんに自分の名前(参加者自身がつけるハンドルネーム)を呼んでもらえることは、アニメファン冥利に尽きるのではないでしょうか」

また、Zoomの特徴を活かしてバス移動の間は参加者も背景をバス車内のビジュアルにしたり、主演の2人が道中で繰り広げる“対決”企画に際して、アンケート機能で勝者を予想したりするなど、「鳥取を一緒に巡るツアー仲間」として、配信を楽しむことができる。

ちなみに、鳥取のロケ映像の中で、土地勘のない大空さんと赤羽根さんを案内するのは、山陰放送の森谷佳奈アナウンサー。

「森谷さんはアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』の大ファンということで、ロケの盛り上げに大いに貢献していただきました。アニメ本編に登場したバスガイドさんがメガネをかけていたため、普段はメガネをかけていない森谷さんにも、テレビでは見せたことのないメガネ姿でご出演いただいております」

■アニメ本編の世界観を大事にしつつ、地域の魅力を伝える
この「リモトラ」はアニメ聖地を巡る企画であるがゆえに、全編にわたりアニメ視聴者を喜ばせるギミックが盛りだくさんだ。三朝町では、アニメ本編同様に2人がスマートボールで対決するシーンも。

しかし、この「リモトラ」はアニメ本編のシーンをただなぞるだけの旅ではない。せっかくアニメをきっかけにその土地を巡るのであれば、アニメの登場シーンだけに限らず、その土地ならではの魅力を見聞したいところ。

「今回のリモトラは、製作委員会のご理解とご協力のもと、アニメ本編へのオマージュをふんだんに盛り込んだ内容になっています。しかしその一方で、今回のリモトラ自体は一般社団法人アニメツーリズム協会に主催していただいています。同協会はアニメのファンを地域のファンにするために活動されているため、その姿勢をツアーの中にも反映しています」

倉吉市の「円形劇場 くらよしフィギュアミュージアム」や、三朝町の高級温泉旅館「斉木別館」など、アニメ本編に登場する施設の魅力が紹介されたロケ映像を通して、「実際に鳥取を旅したい」思いが高まりそうだ。

■知事自ら出演する地元の熱量を感じてもらいたい
鳥取県はアニメコンテンツへの理解が深い。それは鳥取県にある2つの空港の名前が「鳥取砂丘コナン空港」「米子鬼太郎空港」であることからも明らかだ。どちらの空港も、『名探偵コナン』及び『ゲゲゲの鬼太郎』のパネルやオブジェ等が展示してあり、アニメファンを楽しませてくれる。

また、今回のロケ映像には、平井伸治鳥取県知事も出演するとのこと。そもそもアニメ本編にも“それらしき人物”が登場しているが、それにしても公務で忙しい県知事自ら出演するとは驚きだ。

「ともすれば自分の県のアピールに終始するような発言をしてしまいかねない立場にありながら、そんな様子を微塵も見せることなく、アニメに寄り添いながら、出演者と楽しい掛け合いを見せてくれました。また、私自身もロケハンで鳥取県にお伺いした際に、倉吉市の伝統的な建造物群のいたるところにキャラクターのパネルが展示してあることに驚きました。また、『宇崎ちゃんは遊びたい!』のポスターもあちこちで拝見しました」

知事のコンテンツ愛が知事だけのものじゃなく、街の隅々まで浸透しているということだろう。鳥取にはアニメファンを積極的に受け入れる姿勢がある。リモトラをきっかけに鳥取の具体的な魅力を知り、いつか是非実際に訪れてみてはどうだろう。
■アニメのファンも出演者のファンも楽しめる新しいアニメ体験を
アニメの聖地巡礼とは、アニメをテレビやモニターの前で「鑑賞」するだけに終わらせず、自ら足を運ぶことで「体験」することだ。その点で今回の「リモトラ」もまた、出演声優の目線によるアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』の新しい“アニメ体験”の形と言えるのではないか。

旅行という本来的に“体験”そのものである価値を、オンラインにしてしまうことに抵抗がある向きも多いだろう。しかし、あらゆるジャンルにおいて多様な選択肢が生まれつつある昨今、この「リモトラ」が旅における“ニューノーマル”の一角を担う日が来るかもしれない。

「配信の中では、第一部・第二部ともに大抽選会を開催します。原作者・丈先生のサイン入りポスターや、大空直美さんと赤羽根健治さんのサイン入りポスターをはじめ、ファン垂涎のお宝ゲットのチャンスです。まずは身構えずに、気軽にご参加いただければ幸いです」

■オンラインイベント「宇崎ちゃんはリモトラで遊びたい!~大空直美と赤羽根健治と行く鳥取の旅~」
出演:大空直美(宇崎花役)、赤羽根健治(桜井真一役)
開催日:11月28日(土)
開催時刻:第1部 14時~、第2部:19時~

■「宇崎ちゃんはリモトラで遊びたい!」イベントHP
https://fanbeats.jp/projects/92

(C)2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

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