サイト内
ウェブ

【コロナ対策情報付き】名勝 仙巌園の魅力に迫る!薩摩藩島津家の別邸で雄大な桜島の景色と世界遺産を楽しむ

  • 2020年10月4日
  • Walkerplus

名勝 仙巌園の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■名勝 仙巌園ってどんなところ?島津家のお殿様が愛した別邸
江戸時代初期の1658年(万治元年)、島津家19代光久によって築かれた島津家の別邸。桜島を望む雄大な庭園やお殿様が暮らした御殿を見学できる。また、島津家に関する史料を展示する博物館「尚古集成館」や薩摩切子の製造を見学できる工場も隣接。2015年(平成27年)には園内の大部分が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された。

■【見どころ1】桜島を一望できる風光明媚な庭園へ
歴代の島津家当主を魅了してきた庭園は、桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた壮大な景観が自慢。約1万5000坪の広大な敷地には、春は桜、初夏は菖蒲、秋は紅葉、冬は牡丹といった四季折々の花が咲き誇る。

園内は、ガス灯実験を行ったと伝わる鶴灯籠や、大砲の鋳造のために造られた反射炉跡など史跡も多く残る。神社も点在し、全国でも珍しいネコをお祀りした「猫神」は全国からネコ好きが集まる人気のパワースポットだ。

■【見どころ2】趣のある御殿でお殿様の暮らしぶりを体感
19代光久が別邸として庭園を構えてから、歴代の当主に受け継がれてきた御殿。明治からは本邸として、また国内外の要人を招く迎賓館としての役割も果たした。来客の応接に使用された「謁見の間(えっけんのま)」には、幕末に篤姫や幕臣の勝海舟、維新後もロシア皇帝ニコライ2世、英国国王エドワード8世が皇太子時代に訪れていた。

1884年(明治17年)に改築された部屋を中心に、現在は当時の3分の1が残る。邸内の美しい装飾などから、当時のお殿様の暮らしぶりを垣間見ることができる。見学には、高校生以上税込500円、小中学生税込250円の別途入場料が必要。

■【見どころ3】「反射炉跡」や「尚古集成館」など世界遺産も!
28代斉彬は豊かな国づくりを目指し、紡績や造船などさまざまな産業を興した。この事業に関わる産業遺産群は「旧集成館」とよばれ、2015年(平成27年)に「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された。仙巌園に隣接する「尚古集成館」も「旧集成館」の建造物のひとつで、現在は博物館として利用されている。

館内には、島津家初代からの正統系図や大砲、琉球船模型など島津家の歴史や文化を伝える展示物がズラリ。集成館事業のシンボルとして反射炉の模型も展示する。実物の反射炉跡は、1857年(安政4年)に完成した基礎部分が、世界文化遺産の構成資産として仙巌園内に残されているのでこちらもチェック!

■【イベント】秋の風物詩「菊まつり」に注目!
大名家ならではの催しや、四季の移ろいを感じるイベントも数多く開催。なかでも鹿児島の秋の風物詩「菊まつり」は必見だ。菊人形や菊花三重塔など多彩な菊の展示が園内を彩り、仙巌園が1年で最も華やかな季節を迎える。撮影スポットも多数用意されているので、美しい菊と雄大な桜島をカメラにぜひ収めよう。2020年は11月1日(日)から23日(月)に開催する。

■【グルメ】郷土料理のレストランや和カフェ、有形文化財のスタバも
お腹が減ったら園内で食事もOK。レストランの「桜華亭」は、28代斉彬の鯛が好きだったという史実にちなんで誕生した「鯛しゃぶ御膳」(税込2000円)や、鹿児島県産黒豚を使用した「黒豚重ねカツ御膳」(税込1900円)など地元食材を用いたメニューを用意する。店内は全席桜島ビューで、ロケーションも抜群!

食後のひとときや散策に疲れたら、「仙巌園茶寮」のお茶と甘味でひと息つこう。季節の和菓子から和スイーツまでそろい、なかでもモチモチの白玉とあんこ、3種のアイスのハーモニーを味わえる「茶寮パフェ」(税込880円)がおすすめ。

また、国の登録有形文化財の「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」を改装した「スターバックス コーヒー」も仙巌園に隣接している。こだわりの空間で、桜島を眺めながらとっておきのコーヒータイムを楽しもう。

■【ショッピング】広報担当者が推薦!伝統工芸品や特産品をお土産に
園内はお土産処など買い物ができるスポットも充実。薩摩切子や薩摩焼などの工芸品から特産品、仙巌園でしか手に入らない限定商品まで豊富にそろえる。数ある商品の中から広報担当者のいち押しを紹介。

「薩摩切子をより身近に感じていただけるアクセサリーがおすすめです。色の美しさに加え、ガラスの映り込みで見る角度によってさまざまな表情を楽しめます。ペンダントは、蒼(税込1万8700円・写真左)、金赤(税込1万6500円・写真右)、緑、黄の4色からお選びいただけます」

「『姫ふうき』(税込1620円)は、本場イギリスが主催する『グレート・テイスト・アワード』という国際大会で4年連続金賞を受賞した紅茶です。茶葉は、良質な紅ふうきを使用し、渋みが少なく、芳醇な香りの中にコクのあるマイルドな風味を持っているのが特徴です」

「『四海波静』(税込1720円)とは、 “四方の海が波音立たずに静かな状態”という意味から世界が平和である事を願った斉彬の和歌の言葉です。仙巌園限定の芋焼酎で、工場の地下の深井戸からくみ上げたアルカリ性の軟水を使用しています。焼酎初心者でも飲みやすく、すっきりとした味わいと、後に残るまろやかな芋の風味をお楽しみいただけます」

■【攻略法・所要時間・混雑情報】広報担当者に聞く!園内の回り方のコツ
およそ1万5000坪の園内は見どころがたくさん。広報担当の鶴園さんにコース別に見るべきポイントを教えてもらった。なお、各コースの詳しい紹介は公式サイトから確認できる。

「庭園と尚古集成館のポイントを押さえた、2~3時間で回れる『おすすめコース』というコースがあります。庭園や御殿見学、尚古集成館、薩摩切子工場など18カ所をたっぷり満喫できます。時間のない方には、庭園の厳選スポットを約60分で見学できる『庭園お急ぎコース』がおすすめです。2019年(令和元年)11月に新設した鹿児島世界文化遺産オリエンテーションセンターから、世界遺産の構成資産である反射炉跡、庭園まで絶対見てほしい9カ所をまとめました」

混雑する時間帯については「レストランが営業している時間、特に12時から14時ごろは多くのお客様がいらっしゃいます。ただ、園内各施設、ソーシャルディスタンスを確保する取り組みなど感染症対策を徹底しています。よりゆっくりと園内を散策したい方は、開園直後や15時から17時ごろがおすすめです。夕方は雄大な桜島をきれいに眺めることができますよ」

■【アクセス】JR鹿児島中央駅からバスで「仙巌園前」へ
JR鹿児島中央駅からバスに乗り「仙巌園前」下車徒歩すぐ。バスは、駅前の東4番乗り場からカゴシマシティビューで約50分、まち巡りバスでは約30分。ほかにも民営バス3社が運行している。車の場合は九州自動車道姶良ICから約20分。駐車場は100台あり1日300円で利用できる。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・2歳以上は必ずマスクをご着用ください。また、スタッフもマスクを着用しています。
・各施設入り口に消毒液を設置しているので、手指の消毒をお願いします。
・発券窓口においては、グループで入園の際は代表者の方がまとめて購入をお願いします。
・施設内の定期的な換気、ドアなど手を触れる箇所の消毒を徹底しています。
・一部施設には、飛沫飛散防止のためのビニールシート・アクリルパネルを設置しています。

取材・文=秋武宏美

<施設情報>
住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
アクセス:【電車】JR鹿児島中央駅からバスに乗り「仙巌園前」下車徒歩すぐ【車】九州自動車道姶良ICから約20分
営業時間:9:00~17:00
料金:庭園・尚古集成館共通券 高校生以上税込1000円、小中学生税込500円
定休日:3月第1日曜
駐車場:100台(300円/1日)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.