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北陸 29日〜30日は警報級の大雨 河川の増水・土砂災害に警戒 台風2号の動向は

  • 2023年5月28日
  • tenki.jp

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29日(月)〜30日(火)は、前線が北陸地方を南下するでしょう。北陸地方では西部の福井、石川、富山を中心に警報級の大雨に警戒して下さい。

北陸で大雨リスクの高い「前線南下型」の危険な気圧配置

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29日(月)から30日(火)にかけて、大陸方面から延びる前線が、北陸地方を南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。北陸地方では、西部の福井・石川・富山を中心に29日明け方から29日夕方にかけて雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、30日にかけて大雨となる所があるでしょう。バケツをひっくり返したように降ったり、道路が川のようになる可能性もあります。低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害には十分注意・警戒してください。

29日(月)は通勤・通学の時間帯に短時間強雨が重なる可能性があります。局地的にはアンダーパスが冠水するおそれがありますので、自動車を運転される方は慎重にお願いします。また、蓋がされていない用水路が急激に増水するおそれもあります。特に徒歩で通学する児童に対しては、周囲の大人が積極的に注意喚起の声掛けをする・見守りをするようをお願いします。

約2日で1か月分の降水量 石川県の珠洲市や能登町は少しの雨でも土砂災害に警戒

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今月の7日(日)〜8日(月)にかけては、わずか2日前後で1か月分を超える大雨となり、5月の観測史上1位となった所もありました。29日(月)から30日(火)にかけては、更にそれを上回る総雨量となる所もありそうです。

今月5日、能登地方の地震により、揺れの大きかった珠洲市と能登町は、少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状態となっていると考えられます。急な斜面や崖の近くなど、危険な場所には絶対近づかないようにしてください。

本格的な雨の季節は目前まで迫っています。大雨への備えを万全にしておきましょう。

週間予報 6月1日頃は前線は南へ離れるが天気は全般にぐずつく

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週間予報のお天気マークでは、緯度の高い新潟や輪島は晴れマークの数は多めとなっています。その他も6月1日頃は、雲は多めながら晴れ間の広がる所がありそうです。ただ、2日(金)と3日(土)は全地点で雨マークとなっていて、再び、前線や低気圧の北上に伴い天気が崩れそうです。

この先は、すっきりと晴れる日は徐々に減って、晴れの日は貴重となっていきます。洗濯物はこまめに洗うようにするのが良さそうです。

過去最も早い梅雨入りは5/22頃 雨の季節は目前

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北陸地方で、過去最も早く梅雨入りしたのは1956年の5/22頃。その他、5月中に梅雨入りしたのは1953年と1963年の2回あり、いずれも梅雨明けは平年日より遅くなっています。その後は、6/2頃に梅雨入りした年が5回あり、1993年と1998年は梅雨明けは特定されませんでした。それ以外の1952年、1995年、1997年の梅雨明けは、ほぼ平年並みとみなされ、「梅雨入りが早いと梅雨明けも早い」ということはなさそうです。

週明けは、関東甲信など太平洋側では、梅雨入りの一つのタイミングになりそうですが、北陸地方でも本格的な梅雨のシーズンは目前まで迫っています。大雨への備えを万全にしておきましょう。

台風2号の動向

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大型で非常に強い台風2号は、31日(水)以降、進路を北よりに変えて沖縄地方に接近する恐れがあります。その後は予報円が大きく、進路がまだ定まりません。台風発達の鍵を握る日本近海の海面水温はこの時期はまだそれほど高くはなく、今後は徐々に台風としての勢力は弱まる予想となってきました。

ただ、今後、温帯低気圧に変わり前線に取り込まれたり、日本の南に近づいて大量の湿った空気を持ち込んで、北陸地方の天気に影響を与える可能性がまだあります。引き続き最新の天気予報を確認するようにして下さい。

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