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UVインデックス 既に盛夏の平年値を超える日も 紫外線量の増加率10年で約4%

  • 2023年5月3日
  • tenki.jp

今年も、紫外線が強まってきています。関東地方つくばのUVインデックスは、既に盛夏の平年値を超えている日もあります。紫外線量は、長期的な経過でみても、増加しています。

強まる紫外線 つくばのUVインデックス 既に盛夏の平年値を超える日も

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太陽光に含まれる紫外線が、人体に及ぼす影響を示すために、波長によって異なる影響度を考慮して算出した紫外線量を、紅斑(こうはん)紫外線量といいます。これを指標化したものが、UVインデックスです。

今年の関東地方つくばのUVインデックスの推移グラフをみると、1月から徐々に強まっており、平年より強い傾向です。そればかりか、4月後半になってから、年間で最も強い7月から8月の平年の値を超える日が出てきました。
先月4月29日には、9.2を観測、つくばで4月に9.0以上を観測したのは、時別の統計が全日残る2006年以降、初めてです。

紫外線量 観測開始の1990年以降増加 増加率10年あたり約4%

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上のグラフは、つくばにおける地表に到達する紫外線量(紅斑紫外線量の年積算値)の経年変化です。
紫外線量は、観測開始の1990年以降、増加しており、増加率は10年あたり+4.1%(年間2.97kJ/㎡)でした。

日中の外出を控えるなど配慮が必要な日 どれほど増えている?

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環境省の「紫外線環境保健マニュアル」では、UVインデックスが8以上の場合、日中の外出を控えるなど特に配慮が必要としています。

上のグラフは、つくばの日最大UVインデックスが8以上の年積算日数の経年変化です。観測を開始した1990年以降、増加しており、増加率は10年あたり11日でした。

参照:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/diag_cie.html

紫外線が強いのはいつ?

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紫外線は、季節や時刻、緯度によっても、量が大きく変わってきます。

①同じ気象条件なら、太陽が頭の上にくるほど、紫外線の量が強まります。日本では、1年のうちで、春から初秋にかけて紫外線が強まり、4月〜9月に1年のおよそ70〜80%の紫外線が降り注ぎます。最も紫外線が強いのは、6月から8月の夏の時期です。
②1日のうちで一番紫外線が強い時間は、正午頃をはさむ数時間です。夏の午前10時〜午後2時には、1日のおよそ70%の紫外線が降り注ぎます。
③緯度によっても、紫外線の強さは異なり、北から南へ行くほど(緯度が低くなるほど)紫外線は強くなります。年間の紫外線量は、沖縄と北海道では、2倍程度の違いがみられます。

参考:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf

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