毎号ワンテーマで沖縄の文化を深掘りする雑誌「おきなわいちば」の通巻78号が発売中。
今回の特集テーマは、「お酒とコーヒー」。近年の沖縄におけるお酒やコーヒーを巡る動きとともに、そのトレンドを後押しする店舗を紹介する。
巻頭は県内で活躍するさまざまなジャンルのクリエーターやアーティストがとっておきのお酒スポットを紹介。沖縄でフリーダイビングのスクールやツアーを主催するかたわら水中写真家としても活躍する篠宮龍三氏は宜野湾市の「BAR E-en(バー・イーエン)」で「自分と向き合う」ことができるお酒を推薦。
また、宜野湾市でパン店「宗像堂(むなかたどう)を営む宗像誉支夫(むなかた・よしお)氏は古代小麦を育てている畑の近所にある読谷村(よみたんそん)でワインを提供する「ナガハマ88」を挙げている。
続いては、沖縄でも近年増えているクラフトビールにスポットを当てる。ブルワリーパブ「浮島ブルーイング」「コザ麦酒工房」「ウォルフブロイ」「KANEHIDE CRAFT BREWERY」を取り上げ、各店舗のストーリー性のあるクラフトビールとその楽しみ方を紹介する。店主の思いを聞きながら、それぞれの個性的なビールを味わってみよう。
お酒に合う人気店舗のおつまみをレシピ付きで紹介しているのも“家飲み派”にはうれしい企画だ。
後半は沖縄のコーヒーの魅力に迫っていく。「こだわりのコーヒー屋」のページでは、その土地ならではの豆の味を感じる焙煎と県産コーヒーの魅力を伝える那覇市の「rokkan COFFEE CREATORS」、エスプレッソのおいしさを伝える沖縄市の「KRAMPCOFFEESTORE」、自分の味覚を信じて味を追求する「YAMADA COFFEE OKINAWA chapteR」、古き良き喫茶店のスタイルにこだわる嘉手納町(かでなちょう)の「珈琲喫茶カメシマ」、沖縄市のプラザハウスショッピングセンターに新たに誕生した「Humming Coffee」の5店舗をセレクト。店主たちの思いに触れながら、ぜひ自分好みの一杯を見つけたい。
さらに、コーヒーと一緒に楽しみたい映画、本、音楽、グッズなどもピックアップ。最後にあらためて、お酒とコーヒーをゆっくり楽しめる、“おきなわいちば”セレクトの店舗とそこでの一杯をおすすめする。
沖縄でお酒とコーヒーを楽しむ入門書として参考にしたいアイデアが満載だ。
「おきなわいちば」(Vol.78)
発売中 700円(税込) 光文堂コミュニケーションズ