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沖縄が置かれた状況を舞台で表現する「お笑い米軍基地」も本土復帰50周年記念で開催

  • 2022年8月1日
  • 沖縄島ガール

沖縄で活躍する俳優・小波津正光(まーちゃん)が制作総指揮・企画・脚本・演出を務める舞台「本土復帰50周年記念 お笑い米軍基地なはーと編」が、8月13日(土)、沖縄・那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと大劇場にて開催される。

「お笑い米軍基地」は2005年から上演がスタートし、今年で18年目。2004年8月13日に、在日アメリカ海兵隊のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落・炎上する事故が発生。当時、機体の搬出が済むまで米軍による規制がなされ、現場には日本側の警察や消防、行政、大学関係者までもが立ち入りを許されぬままで捜査は進まず、事故を起こした乗員らも不起訴処分となるなどしたため、大規模な抗議集会も開かれた。

この状況を目の当たりにし、県外での報道の違いに大きな違和感を覚えた小波津が、コメディアンとして「何かしなければ!」と、自分の表現の場で立ち上げたのが「お笑い米軍基地」の舞台だった。今年は復帰50年、そして事故からちょうど18年を数える8月13日に開催される。

小波津は「“コメディ(笑い)”という表現・文化は、人間が“より良く”生きていく上でとても大切な要素です。笑えない生活、笑えない社会ほど息苦しいものはありません。この『お笑い米軍基地』は沖縄だけでなく日本の抱える問題、世界で起きている殺伐とした現状を、笑いを通して沖縄の人々の共感をもって描くことで、心と精神の余裕を生み出します。そして、『那覇文化芸術劇場なはーと』という那覇市の新しい文化芸術発信拠点から「オキナワンコメディ(沖縄の笑い)」を発信することで、新たな文化の活性化を目指し、基地問題や戦争について考えるキッカケとします」と意気込みを披露。

また、「私は那覇市泉崎の出身で、幼い頃から国際通りやその周辺が遊び場でした。当時は地元・沖縄の人たちが大勢集まる『国際通り』。近年では観光客が必ずといっていいほど訪れる『国際通り』。『国際通り』はまさに那覇市の象徴であり、沖縄県のシンボルであると認識しています。今や新型コロナウイルス感染症の影響もあり、国際通りやその周辺からこれまでの熱気と賑わいは失われつつあります。しかし、この中心街に『なはーと』という劇場があることで多くの人が集い、文化芸術を楽しみ、さらにその行き帰りに周辺の飲食店や国際通りに足を延ばしていただくことで、地域の活性化にもつながります。本来、成熟した“エンターテインメント”は、映画や舞台、コンサートのみにお金を使って楽しむものではなく、その前後の時間も“豊か”に楽しむ、楽しめるものだと思います。その時間、またはその日を楽しむことができた時に、心に余裕が生まれ、かけがえのない思い出となります。舞台やコンサートはそのためのきっかけに過ぎず、人々の人間らしい感情や心を引き出すスイッチでしかありません。『なはーと』という場所でそのスイッチを押す体験・経験を提供することができれば、市民にそして県民に心から愛される劇場と公演になると強く信じてこの舞台公演を企画しました」と、熱い思いを口にした。

まさに、小波津がライフワークとする「お笑い米軍基地」。本土復帰50年という今年、また新しい価値を生みそうだ。

「本土復帰50周年記念 お笑い米軍基地なはーと編」
2022年8月13日(土) 17:00開場/18:00開演 (前売り)2,000円/(当日)3,000円 沖縄・那覇市「那覇文化芸術劇場なはーと大劇場」にて開催
※原則指定席にて販売。限定数にて自由席あり(自由席については要問い合わせ)

【チケット取り扱い】
イープラス、ファミリーマート各店(Famiポート)、デパートリウボウ4階チケットカウンター
【問い合わせ】
電話:098-869-9505(平日10:00-19:00、お笑い米軍基地実行委員会)
WEB:http://kohatsumasamitsu.com

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