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古き良き沖縄の知恵が詰まった「雑記帳」が誕生

  • 2022年6月20日
  • 沖縄島ガール

沖縄の豊かな生活習慣を綴った「おきなわ暮らしの雑記帳 豊かで自然にやさしい生活」(ボーダーインク)が、このたび発刊された。

那覇市に在住する著者・比嘉淳子(ひが・じゅんこ)氏は、首里出身の祖母から沖縄のしきたりを叩き込まれ育った。その生活の知恵を生かして、これまでも「幸せを呼ぶおきなわ開運術―おまじない・縁起物・ご利益スポット」「からだにやさしい おきなわ島やさい」(ともにボーダーインク)などの著書を通して、忘れてほしくない沖縄の大切な思いを伝えている。

「おきなわ暮らしの雑記帳 豊かで自然にやさしい生活」は、正月、春、夏、秋、冬と、季節ごとに、後世に伝えたい「料理・レシピ」「文化」「節句」「旬」などを紹介。

「正月」の章では、沖縄の最高の祝いの席で設けられていた料理「グダンヌウトゥイムチ(五段の御取持)」の項目では、イラストと共に細かいメニューも紹介しているが、「膳や器にも決まりがあり、主に黒の格調高い琉球漆器を使用していました」など、道具類の知恵も盛り込んでいる。

また、「春」の項目では、「冬に南風が吹く時は注意」など気象情報に加えて、「朝靄が深くたち込めた日は晴天になる」などの言い伝えも記載されるなど、読み手を楽しませてくれるのもうれしい。

さらに、ページの所々に配された「ばぁちゃんのジンブン」にもちょっとしたひと言がつづられているので、ぜひ参考にしたい。

後半には「おきなわ黄金言葉」と題して、38編の後世に残したい「言葉」を収録。よく耳にする「いちゃりばちょーでー」も「行道ば(いちゃりば) 兄弟(ちょーでー) 何(ぬぅん) 隔(へだ)てぃぬあが」と続き、「出会ったら兄弟のようなもの。何の隔たりもない。」と訳される。

書籍の帯には「沖縄の知恵(じんぶん)を今に生かすための指南書」とあるが、沖縄の文化を伝えるデータ的な価値を持つ1冊となっている。

「おきなわ暮らしの雑記帳 豊かで自然にやさしい生活」
発売中 1,870円(税込) ボーダーインク

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