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モモトが問い掛ける“沖縄本土復帰50年”とは?

  • 2022年5月29日
  • 沖縄島ガール

沖縄を1テーマで表現するビジュアルマガジン「モモト」の2022年春号が発売中。今回は通巻50号という節目の号で、「復帰50年-これからの50年を考える5つの視点-」を特集する。

沖縄が日本本土に復帰して50年という節目の年に、お祝いムードだけではない50年を振り返っている。

巻頭は、51年前に作られた「復帰措置に関する建議書」を細かく検証。日本政府によって進められていた沖縄の復帰措置に関して、「基地問題」「対米請求権」のほか、教育について、公用地についてなど、琉球政府としてまさに“物申したい”点について言及されている。

モモトは「復帰措置に関する建議書」の前文を写真の形で全文掲載。その上で“赤字”を入れる要領でモモト的に気になった点にツッコミを入れ、読者に分かりやすく紹介している。

当時、この建議書を携えて琉球政府の行政主席・屋良朝苗(やら・ちょうびょう)は東京に向かったが、屋良は羽田空港に着いたところで、国会で沖縄返還協定が強行採決されたことを知る。この建議書は結果的に日本政府に届けることはできなかったが、その当時の外務省の電信や屋良朝苗の日記などからその経過を時系列で表記。ドキュメント的に描写することで、読み手にさまざまなことを考えさせる。

続いて、2019年に行われた辺野古米軍基地建設の埋め立ての賛否を問う県民帳票の日の前日に行われた音楽祭「2.24音楽祭」をピックアップ。参加者やアーティストの言葉とともに、若者の視点から復帰について検証する。

ほか、復帰50年をテーマに演劇を披露した社会人劇団・劇艶おとな団の作家・安和学治氏、演出家・当山彰一氏、映画『ミラクルシティコザ』の平一紘監督らエンターテインメントの面から復帰50年を考える企画や、県内に住む76歳の祖父と10歳の孫が復帰について語り合う様子を紹介する企画など、さまざまな視点から50年を考えることで、“自分ごと”として復帰について考えるきっかけを与えている。

今号の表紙は「50」の数字を白くシルエットで表現している。“この「50」の白いキャンパスにあなたはどんなことを当てはめますか?”、編集スタッフから向けられたそんな問いの答えを、この1冊を通して考えてみたい。

「モモト」(Vol.50)
発売中 1,100円(税込) 編集工房東洋企画

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