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「第14回沖縄国際映画祭」の特別招待作品が決定

  • 2022年3月26日
  • 沖縄島ガール

沖縄・那覇市の国際通り周辺にて、4月16日(土)、4月17日(日)の2日間、「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」が開催される。

「桜坂劇場」では、映画部門として、「特別招待作品」「特別上映作品」「沖縄ヒストリカルムービー」「地域発信型映画」「クリエイターズ・ファクトリー」の5つの部門に分けて23プログラムを上映予定。このたび、同劇場で上映される「特別招待作品」が発表された。

2020年に結成50年を迎えた沖縄伝説のロックバンド・紫が、ベトナム戦争景気、沖縄本土復帰当時の熱気を語り、紫に影響を受けたバンド・聖飢魔IIやXJAPAN、BEGINら多くのミュージシャンが紫への思いを語ったドキュメンタリー『紫』を、映画祭バージョンとしてワールドプレミア上映を行う。

『紫』/©株式会社エコーズ

『紫』/©株式会社エコーズ

ほか、馬場ふみかを主演に、石垣島を舞台にした女性の成長を描く『てぃだ』も上映。必死で生きる主人公と、裏切り、友情、殺人、別れを丁寧に描いていく。

『てぃだ』/©手力プロダクション

1970年、歴史が激しく移り変わる沖縄・コザを舞台にしたショートムービー『あの夜、コザにいた。』は、歴史が動こうとする中で“何でもない日常”を過ごす若者を軸に時代を切り取っていく。

『あの夜、コザにいた。』/©2021ブルーヒーラーズ 龍頭影片

『あの夜、コザにいた。』/©2021ブルーヒーラーズ 龍頭影片

『シネマ組踊 「孝行の巻」』/©ステージサポート沖縄

『シネマ組踊 「孝行の巻」』/©ステージサポート沖縄

そして、沖縄の伝統的歌舞劇・組踊(くみおどり)を新しい切り口で映像化するプロジェクト『シネマ組踊「孝行の巻」』、親子の姿を描く中国製作の映画で、日本人女優として初の主演を務めた中西悠綺が主人公を演じた『ワンダフル旅行社』、宇宙生物駆除をする中小企業の奮闘を描いたSFモンスターパニック『宮田バスターズ(株)-大長編-』もラインナップされている。

『ワンダフル旅行社』/©Hualu Media. ©Sichuan Jiayang

『ワンダフル旅行社』/©Hualu Media. ©Sichuan Jiayang

『宮田バスターズ(株)-大長編-』/©映像製作団体友

今年、沖縄は本土復帰50周年という節目の年ということもあり沖縄を舞台にした作品が多数用意された。映画を通して、あらためて沖縄を考えるきっかけにしよう。

「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」
2022年 4月16日(土)~4月17(日) 沖縄・那覇市「国際通り周辺」「桜坂劇場」「琉球新報ホール」「那覇市民ギャラリー」「よしもと沖縄花月」「首里観音堂」、北中城村「イオンモール沖縄ライカム」ほかにて開催
※各種イベントはオンラインでも配信

【作品紹介】
①『紫』
出演:紫(MURASAKI)、BEGIN、古謝美佐子ほか
監督:野田孝則
ストーリー:1970年、日本復帰前ジョージ紫を筆頭に沖縄にて結成。1976年1stアルバム『MURASAKI』を発表し、日本のロック史に風穴を開け、音楽誌「ミュージック・ライフ」では、1977年の国内部門グループ第1位を獲得するなど当時の音楽シーンを名実ともにリードする存在となる。2007年、全盛期メンバーにJJとChrisを迎え再結成。2020年結成50年を迎えた。50周年に襲われたコロナ禍に記念ライブはキャンセルを余儀なくされバンドは休止状態になる。その中でも歩き続けることを決意したメンバーはニューアルバム制作、1年越しの記念ライブに挑む。
紫メンバーが結成からこれまでの活動、ベトナム戦争景気、沖縄本土復帰当時の熱気を語り、本土デビューを直接みていたLOUDNESSや影山ヒロノブ、紫に影響を受けた聖飢魔IIやXJAPAN、石垣島で紫をコピーしていたBEGINら多くのミュージシャンがそれぞれ紫への思いを語る。2022年秋頃にスターシアターズでの上映、全国順次公開予定に先立ち、映画祭バージョンとしてワールドプレミア上映。

②『てぃだ』
出演:馬場ふみか、中村静香、武田航平、今泉佑唯、青柳翔、仁科貴
温水洋一、伊藤かずえ、モロ師岡 他
監督:中前勇児
ストーリー:都会で愛する人に裏切られ、生きていくことに疲れ切ってしまった一人の女性が、沖縄・石垣島という離島での景色の素晴らしい場所で、離島ならではの人の温かさに触れ、一人の人として成長していくさまを描いていきます。地道に生きていくことが、実は綱渡りみたいな人生…明日はどっちに落ちるか分からない…人の人生は誰も変われない…その人生をどう生きるかは自分次第…。必死で生きる主人公と、裏切り、友情、殺人、別れを丁寧に描いていく。

③『あの夜、コザにいた。』
出演:しん、金城裕一
監督:丹野雅仁
ストーリー:復帰への陣痛が始まった1970 年。時代は大きく動き始めるが、若者の日常はいつの時代でも似たようなもの。「歴史」はいつでも「何でもない日常」の上に乗っかっている。
アメリカ統治下の沖縄・コザ。大阪万博に沸いた本土とは裏腹に、抑圧された島の人々の不満は熱をはらんで日々膨れ上がっていく。そんな時代の熱さをよそに屋上でぐだぐだと時間をやり過ごすタケルとコウケン。彼らは何のためにここにいるのか。やがて日が落ち、屋上に夜が訪れる。

④『シネマ組踊 「孝行の巻」』
出演:田口博章、金城真次、佐辺良和、宇座仁一、嘉数道彦
伊藝武士、仲村逸夫、宮城さつき
監督:宮平貴子
ストーリー:「シネマ組踊」は約300年間受け継がれる沖縄の伝統的歌舞劇「組踊」を新しい切り口で映像化するプロジェクト。「孝行の巻」は組踊創始者玉城朝薫の五番の中でも、別れの悲しみを描く「静」と、獰猛な大蛇が火を吹く「動」の対比が観るものを魅了する。沖縄の映画制作を支える一流のスタッフが集結し、組踊の様式美や舞台ではみられない立方の繊細な表情、緊迫感溢れる地謡の音楽、流麗なセリフ回しなど、組踊の魅力をあますところなく映像で捉えることに成功した。 冒頭には案内人・宮城さつき氏による歴史や見どころの紹介もあり、初めて組踊に触れる人も予備知識なしで楽しめる。監督は「アンを探して」の宮平貴子氏。
「孝行の巻」あらすじ:村に禍いをもたらす大蛇を鎮めるため、貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた姉弟は、母を助けたいと自ら生贄となることを決意する。

⑤『ワンダフル旅行社』
出演:文苡帆、中西悠綺、武麟、劉凱、章方然
監督:頃安祐良
ストーリー:機械物理学専攻の大学院生・鍾浩は超高速で現実に対しての模擬実験を研究している。研究終了の直前に母から電話があり、彼は父が運転していた蒸気機関車が間もなく停止することを知った。鍾浩は何度も考えて、やはり大都会の全てをあきらめて帰郷。そんな中、最終的な実験を完成するために、鍾浩はインターネットの掲示板で“加速度”研究領域のエリートである中村理香という人を見つける。大都会でのチャンスを逃したことをひどく怒っていた父だが、息子の働く姿や理香のいい影響力もあり、2人の関係が改善していく。そして、父は息子の最終的な実験の完成を助けることに。同時に鍾浩の故郷である“嘉陽”も実験の成功で大きな注目を集めていた。最後に残った1両の蒸気機関車も保存されることに。みんなの努力を記念するために鍾浩はこのきっかけに“不思議な旅行社”という会社を立ち上げて、地域振興に力を注いでいく。

⑥『宮田バスターズ(株)-大長編-』
出演:渡部直也、大須みづほ、佐田淳、ユミコテラダンス、山本愛生、水野祐樹、吉見茉莉奈、宮崎美子
監督:坂田敦哉
ストーリー:どんなものにも終わりは訪れる。 人々の安全を守るべく、長きにわたり宇宙生物と戦い続けてきた中小企業の均衡は「テクノロジーの進歩」によって崩れ始める。

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